嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

【悲報】うつ嫁、思った以上に身体がボロボロだった。

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嫁の健康診断の結果がきた。それを見て驚愕。何故なら、「要精密検査」項目が複数発生したからだ。精神だけでなく、肉体的にもボロボロなのかと思うと、嫁が不憫で涙が止まらない。何でウチの嫁だけこんな糞味噌のケチョンケチョンなんだ? 本当、遣る瀬無いというのはこういうときに使う言葉なんだと思う。

さてその嫁の検診結果についてなんだけども、今回子宮系統だけは受診していない。というのも、夏の終わり(健康診断の少し前)に子宮頸がんの検査を別の医療機関でおこない、その結果待ちだったからだ。それ以外は、ごく普通に婦人科検診を受けてきた。

自分へのメモも兼ねて、問題別にまとめておこうと思う。

子宮頸がん

嫁の子宮頸がん疑惑については、前にも触れたと思う。以下の2つのエントリにあった。


hiroiaozora.hatenablog.jp
hiroiaozora.hatenablog.jp


直近の婦人科検診である2015年に、嫁は「LSIL(低異型度扁平上皮内病変)」と結果が出ており(要精密検査)、それに従い上記エントリにあるような検査を受けている。

そのときの検査ではとりあえず問題なかった。しかし、言ってみれば「ガンのもと」があるのは確かなので、それがガン化するかどうか経過観察をしなくてはならなかった。しかし嫁はこの時既に例の仕事を始めており、全く通院をサボってしまっていた。夏の終わりになって、僕にその「仕事」のことをカミングアウトした直後、嫁のことがたまらなく心配になった僕に促されて、ようやく検査を再開したところ。

なお直近の検査結果の詳細は、まだわかっていない。嫁が結果を受け取りに行ったところ「生理が終わったらまた来てください」としか言われなかったとか(そのとき嫁は生理真っ最中だった)。それって、結構ヤバイんじゃあ・・・しかし、それから半月経つが嫁は未だ再検査に行っていない。まあ、ここのところ不調続きなのでしょうがない部分もあるけれど・・・

過去エントリでも述べたけれど、子宮頸がんについて嫁は、何故か全く悲観していない。むしろ余りにあっけらかんとした態度なので、こっちが不安になる。

検診で引っかかった項目

嫁と一緒に検診の結果を見て愕然とした。嫁の体質や家系・遺伝的なもの、過去の病歴などから不安に思っていた部分全てにおいて「要精密検査」のチェックが入っていたのだ。

当の嫁が不調だし遊びに行ってしまっている(外泊)ので対策を話し合えないのがもどかしい。けれど、これらは一つ一つ潰していくしかなさそうなので、焦るのはよそう。

問題ある項目を挙げると、以下のとおり。

■要精密検査
・胸部(CT):右下縦隔腫瘤
・乳房(マンモ):左局所的非対称性陰影あり
・肝臓:肝腫瘤の疑いあり

■経過観察程度
・胆嚢ポリープ
・胃穹窿部ポリープ(問題ないらしい)

実は昨2016年について、僕の日程ミスによって嫁に検診を受けさせることができなかった。よって直近のデータは2015年のものなんだけど、それぞれ該当部分が順当に悪くなっている感じだった。肝臓については、2015年では「肝血管腫」だったのが「肝腫瘤」に変わっている。


要精密検査を指摘されたのは3箇所。なーんだ、言うほど多くないだろ~・・・と思うじゃん? 問題は箇所ではなく、その指摘された部位にある。

まず肝臓。嫁曰く、「ウチは肝臓がん家系」とのこと。嫁の母方を指していて、嫁の祖母・伯父・実母と近親が3人、肝臓がんでお亡くなりになっている。このうち伯父さんは不明だけど、嫁の祖母・実母は共に飲酒をしなかったそうだ。もっとも、嫁のお母さんは肝炎持ちからの肝硬変→肝臓がんへと移行したので、どうとも言えないけれど・・・

嫁は今年に入って、毎晩飲酒をしている。といっても、飲むのは缶チューハイ1本プラスα程度なので、せいぜい「晩酌」程度。主治医の先生も禁止していないので、おそらく問題ない範囲・・・のはず。ただし最近、外で飲むときの飲酒量が急増しているのが気がかり。元々ロクに飲まない嫁が、水割り6杯とか平気で流し込んできたとか聞くと、非常に心配になってくる。もちろん嫁には、慎むように要請してある。減るかどうか知らないけど・・・もともと肝機能は強くない検診結果ではあるので、粘り強く酒を減らすように言っていくことにしている。

ついで胸部。たぶん肺に影があることを指していると思われるけど、嫁は喫煙者。しかも今年に入って、タバコの1日の本数がこれまた急増している。1回のタバコタイムに2本は当たり前で、本人曰く「最近は1日2箱」・・・僕も喫煙者だけども、その僕の4倍も消費していることになる。酒もそうだけど、原因は間違いなく例の「仕事」にある。全て「仕事」が悪いのだ。何もできないのがすごく悔しい・・・とにかく、これは絶対にもう1回CT撮ったほうがいいだろう。一番心配な項目だ。

最後に乳房。なんでも、左乳首直後あたりに何か見つかったらしい。嫁は別に乳がん検診も受けているので(なので今回の検診では、子宮頸がん同様割愛している)、問題があれば既に見つかっていると思うし、たぶん乳腺じゃあないかと(嫁はいつでも何故か母乳が出てしまう)・・・以上、嫁の弁。特に乳がんについては、前から留意していた上に小林麻央さんの一件があってから一層神経質になっている。

なお低俗な話になるけど、乳がんによくある「しこり」は、本人よりも揉んだりしている相手が気づくことも多々あると聞く。僕も何度かそういう目的で触れたことはあるけれど、全くわからない。俗説かなあ? あんまり必要以上に揉んでると平手打ちを食らうしw


以上3箇所、いずれも以前から少なからぬ懸念のあった部位である。どれも検査を受けさせるけれども、こうなると嫁の負担が大きくなるのが心配だ。精神科へ通うのも月1がやっとなのに、他の診療もいくつか受けなくてはならないのは、うつ嫁にとっては大変しんどいことだと思う。僕が付き添えればいいんだけど、毎回はさすがに無理だ。僕にできることは、日程が合った場合に随伴するとか、嫁が忘れないように言い続けるくらいしかない。こういうとき、僕か嫁どちらかの母親でもいればなあ・・・と心から思う。

これらに、先に挙げた子宮頸がんの件も含めて、しめて4つの項目で検査だの診療だのを受けてこなくてはならない。面倒だろうけども、手遅れになってからじゃあ意味が無い。嫁は所謂「希死念慮」が非常に強いので、治すというより「そこまでして生きていたくない」と思う人間だ。しかし、僕らからしたらそれじゃあ困る。本人に「そんな馬鹿なこと言うな、生きろ!」なんて自分本位な意見をするつもりもないし、「じゃあ、死ぬしかないな」とも言わないし思ってもいない。しかし僕らとしては、嫁には今死んで欲しくないし、10年、20年と、(どんな状態になっているかはわからないけれど)生きていて欲しい。やっぱり僕は嫁が好きだし、「みんなで一緒にいたい」というのは家族全員共通の意見だ。できることなら、やっていこうじゃあないか。

日ごろから「死にたい」「消えたい」と言っている人間を、疾患の治療に行かせるというのは大変なことだ。何しろ本人に治したい、生きたいという積極的な意欲が薄いので、こちらで引っ張っていくなり背中を押すなりしないと進展しないからだ。上でも述べたけれど、しんどいが一つ一つ辛抱強く潰していくしかないな。

まったく、何でウチの嫁ばっかりこんな目に遭うんだ。嫁が不憫で、僕は嫁の寝顔を見ながら泣きそうになってしまった。でもまあ、ここはやれることを・やれるだけ・やれるときにやっていくしかない。焦ってもしょうがないのだ・・・と自戒して締めるとしよう。

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