嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

うつ嫁への愛情と嫌悪感に挟まれて

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ここしばらく、うつ嫁については特に何も変わったことは起きていない。風邪も治り、風邪に伴い発症していたアノ部分のヘルペスも治り、(何故か平均して気分は沈んでいるが)体調面では特に問題なく過ごしていると思われる。

一方夫たる僕といえば、表題のようなものに大変悩ましい思いを強いられている。これは日に日に顕著になってきており、このまま僕はどうなってしまうのか、結構真面目に心配になってきている。既出だけれども、自分の愛した嫁が、誰とでもエッチなことができてしまう人間であると思うと、無性に嫁を汚らしく思う。僕は性的に潔癖な方ではないと思うけれど、それにしたって汚い。気持ち悪い。嫁の全てを受け入れてやりたいところだけども、裏切られた思いと相俟ってこの部分だけはむつかしい。少なくとも、今はどうしたって無理だ。まだ特定の誰かと不倫でもされていた方がマシだ。

それだけなら、別れてしまえばいい話。この場合、子どもらが可哀想ではあるけれど、僕も自分の身が惜しい。だから、これ以上おかしくなる前に別れてしまえばいいのだ。けれども、嫁に抱いているのが嫌悪感だけじゃあないから困っているんだ。やっぱり、嫁にはかなりの情が残っている。もう無理かもしれないけれど、もしかしたら以前のような嫁に戻ってくれるかもしれない。最早今の嫁には何も期待していないけれど、ここだけはついつい期待を抱いてしまうんだ。やっぱり、好きというか嫌いになれないというか。これだから人間というのは面倒だ。

今僕が嫁に抱いている感情のうち、ジレンマとなっていることはいくつかある。今回述べたことは、その最たるものかもしれない。この嫌悪感(とその原因)をどうにかしない限り、僕と嫁とは元通りにはならないと思う(たぶん、嫁はそこまで考えていない。僕が全て言うことを聞けばいいと思っている)。それがわかっていながらも、消えない嫌悪感。顔を思い浮かべるだけで気分が悪くなることすらあるこの嫌な感覚。一方で、嫁を見捨てることができないというこのジレンマ。今は酒を呑むなどして何とか誤魔化しているけれど、どこまでそれが通用するかわからない。だけど、せめて子どもらが出て行くまでは頑張らなくっちゃあなあ・・・

僕はたぶん、とても弱い人間だ。だから嫁を守りきれずこんな目に遭っているし、解決策も見出せないでいる。今でもやっぱり、嫁がああなったのは僕にも原因があるのだろうと考えている。それもあって、嫁ばかりを責めるわけにもいかないし、実際嫁はメンタルを病んでいるので、本人に向かって責め立てるわけにもいかない。一応現状を打開する最適解みたいなものはわかっている。既出だけれども、全て僕が呑めばいい。だけどそれが現状できないから困っている。二つの相反する感情の板ばさみになって、ただ途方に暮れる日々をひっそりと過ごしている次第。

我が家の花壇を見て思ったこと。

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画像は、在りし日の我が家の花壇に咲いていたマリーゴールド。どこかで触れたかもしれないけれど、嫁はかつて趣味で、花壇の手入れをよくやっていた。特に夏場以降は、だいたい毎年マリーゴールドを植えていた。初夏から晩秋までよく咲き、また花じたいが強く扱いやすいとかそんな理由だった気がする。

しかし今は、草。花壇も、その脇にあるかつて嫁が「プチ家庭菜園」にしていたスペースも、今は草ボーボー。ちょいと前までは、ハロウィン気分で「ホーンテッドマンション」と揶揄できたけれども、ハロウィンももう終わった。草を掻き分けると、まるで「天空の城 ラピュタ」に来たような気分になれる。

先日、僕は花壇の草を一掃した。思えば初夏の頃に一回草むしりして、周辺に除草剤を撒いたきりだった。以来、僕も「夏はやだ」「秋になったら頑張る」「もうちょっと涼しくなったら本気出す」などと言って手をつけたがらず、かと言って今は興味を失くした嫁が触るわけもなく。雨が1回降るごとに、花壇やその周囲では雑草がグングン伸びていくのでありましたとさ・・・というわけで、まるで廃屋のそれのような花壇となっていた。

草ボーボーになった花壇を見て、そして画像のようなかつての花壇を思い出して、僕は本当に悲しくなる。メンタル疾患というのは、人をここまで変えてしまうんだな、と。嫁は元来、農家出身の嫁父の影響か土いじりが好きで、結婚当初から何かしらやっていた。今の住まいになってからは、花壇やほかスペースが出来たので、花壇には草木や花を植え、他のスペースにはダイコンだのジャガイモだのキュウリだのと、菜園を作っていた。

嫁はたしか、2年ほど前。嫁のお母さんがお亡くなりになった直後からだんだんおかしくなっていった。その年からだ。草花や菜園に対する興味がスッポリ抜けてしまったのは。以来、上述のように我が家の草花スペースは荒れ放題となっている。僕は他が手一杯で、たまに草むしりするくらいしか手をかけられない。いっそ、花壇を潰して塀でも建てようかと思っているくらいだ。花壇があると、どうもかつての嫁がチラついて悲しい。

それを考えると、かつて元気だった頃の嫁のことは忘れた方がいいのかもしれない。現にウチの息子は、メンタルを病んだ嫁しか知らない。花壇以外にも、手が空いたときに色んなものを少しずつ片付けてはいるけれど、かつての嫁を思い起こすようなものは捨てるかしまうかしていこう・・・なお現自宅は、移ってからほどなくして嫁がうつ病になったので問題ないだろう。そんなことを思いながら、僕は草をむしり、伸びたモミジの枝をカットしていったのであった・・・

【朗報】うつ嫁、自分から病院へ行く。

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少し前、嫁の健康診断の結果に愕然としたことはネタにした。


hiroiaozora.hatenablog.jp


この結果を受けて、僕は嫁に早いうちから病院に行き、然るべき検査をおこなうように促してきた。日にちが合えば僕が連れて行くことができるけれども、当方残念ながらそうそう平日をお休みにできない環境でございまして・・・嫁本人が動かないと、どうにもならない状態だった。

検診の結果が出たのが、先月10月中旬。その辺りは嫁が不調で、病院に行くどころではなかった。ちょうどその近辺に精神科の受診日があり、それには辛うじて(僕が同伴して)行ったけれども、それがいっぱいいっぱいな感じだった。なので、復調するまでは焦らず待つことにした。

そんな嫁だけども、とうとう自力で病院へ行ったそうだ。月が替わって11月となっても不調が続いており、特に今週は生理・めまい・頭痛・だるさ・デリケートゾーンの痛みなどが加わっていた。だから当分無理かなー? なんて思っていたけれど、どうやら一念発起して出かけたようだ。よかった、出かけた先がパチンコ屋じゃあなくって・・・

なお病院で発覚したんだけど、嫁は発熱していた。風邪を引いたらしい。述べた頭痛やめまい、喉の痛みなどは全て風邪だったそうだ。病院へ行き検査の依頼や受診していたところ、発覚して急遽風邪の薬を処方してもらってきたようだ。なお上で述べたデリケートゾーンの痛みというのは、嫁が酔っ払って生理用品を誤用した結果。まったくもう。

病院へは、検診の結果を持っていったそうだ。胃に肺におっぱいに、子宮系統を除く(これは既に別のクリニックで検査中のため)全ての引っかかった項目を検討してもらい、必要な検査を全ておこなうことになったようだ。嫁行きつけのクリニックなんだけど、まさか懸案の部分全てを一箇所で診てもらえるとは思っていなかったので、大変助かる思いだ。嫁に医者のハシゴをさせないで済むからね。また、検査の結果むつかしい治療が必要になった場合、すぐに大きな病院へ行けるようにもなっている。これもまた、大変心強い。嫁もそこは安心していた。

なお実際の検査は、予約が混んでいたこともあってもうちょっと先になりそう。なんだけど、まずは一番肝心な最初の一歩を、思ったよりも早く踏み出してくれたのでホッとしている。嫁も、38度以上の熱を出した状態でよく行ったもんだ。まあ、それがわかったのは病院にてだったので、出かけたときは知る由も無かっただろうけど。


というわけで、嫁は本日カラオケ&飲み(調子悪いから飲まないとは言っていたけど)に出かける予定をキャンセルして、自宅でおとなしくしている。機嫌は悪くなく、食欲もありそうだった。なので、夕飯は嫁の食べたいものを出してあげた。久しぶりに、家族4人揃って自宅の食卓を囲んだ気がする。

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