嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

うつ嫁と付き合いだして20年を祝ってみた。

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今回は、別に嫁の病気にかんするネタではない。
画像のこの不出来なケーキらしきものは、僕J氏の自作品である。

以前にもケーキらしきものを作ったことがあるけれども、こういうときは己の手先の不器用さを心底呪いたくなる。まあ、いわば「戦時急造品」なのでやむを得ない部分があるんだけどね(運動会の準備のさなかに作ったので)。本人にダメ出しされずに食してもらったのが救いだ。

なお、言うまでもなくこれはウチのうつ嫁への献上品である。うつ嫁と一緒にいて20年。前にも書いたけれど、付き合いだしたのが嫁の誕生日なので、嫁の誕生日=一緒にいて●周年ということになる。今年は20年だし、何かプレゼントしないのもアレだし、けれど忙しいし・・・ということで、苦肉の策として自作ケーキもどきを差し上げたのであった・・・

思えばこの、うつ嫁にかんするブログはそもそも嫁が書いていた旧ブログが原点。2008年からだったかな。嫁はいくらもしないうちに挫折したけれど、当時HNを「なんな」と称していた。これは一時期、僕が嫁をそう呼んでいたことがある愛称でもある。僕を愛してくれた嫁の愛称でもある。何となくそれを思い出したので、ケーキもどきにも「NANNA」と入れてみた。



さあ、ケーキのことはもういい。
それより、せっかく20年になるので記念にお出かけしてきた。それについてメモしておこうと思う。

今年は、たぶん近年にしちゃあよく嫁とふたりで出かけていると思う。子どもらも放っておいて平気な年齢になってきているし、嫁とは近年関係がよくなかったし、まあその・・・昔を思い出しつつ、(もう僕が愛した嫁はそこにはいないけれど・・・)また楽しくやっていけたらなあ~という思いを込めて、意識的に嫁と出かけるようにしているんだ。

今回は、フツーに食事して散歩する程度のお出かけをしてきた。いや嫁の調子が思いっきり悪くて、その日嫁は夕方まで起きてこなかった。こうなったら延期しようと思っていたんだけど、嫁が「出かける」というので、もう辺りは暗くなってきてしまっていたけれど、予定どおり出かけた。

食事には、以前から嫁が目をつけていたというお店に行った。そこは天ぷらの美味しいお店だったけれども、どうやら嫁にしては珍しく、僕のことを考えて目をつけていたと言う(僕は天ぷら大好きなので)。そこでダラダラノンビリと食事をし、楽しく過ごした。とりあえず嫁は、思いっきり寝たので機嫌は悪くなさそうだ。

その後ちょいとドライブをし、嫁曰く「僕が告白をしたという場所」へ行って歩いてきた。そこは照明の明るい橋の上であり、近所には商業施設や観覧車があり、ちょいと先にはヘンな球体がある建物とか、フネのカタチを模した建物なんかのある、海の近い場所なのだ。

そこは、20年の間に周囲の景色が結構変わってしまっていた。なおプロポーズもそこでしたらしく(僕は全く記憶に無いw)、たぶんそこ自体を訪れるのはそれ以来だったと思う。なので景色が一変しているのは不思議じゃあない。だけど、その橋を含む小道そのものは、20年前と何ら変わりはなかった。

その橋を見て思った。この橋、いわば嫁と変わらないかも、と。嫁は20年前から比べて、大きく変わってしまったように思える。しかし根本的な部分では、やっぱり変わっていないのかな、と。外観や周囲がどんなに変わってしまっても、それでも嫁は嫁。この橋のように、変わっていないものなのかもしれない。僕は近所の観覧車からその橋全体を視界に収めつつ、そんなことを思った。

ちなみにその場所とは、たぶん特定が簡単な場所だ。そのまま表記するのも照れ臭いしつまらないので、敢えて名前を出していない。たぶん、わかる人にはすぐわかると思うけれど・・・海だの橋だの観覧車だの言っていれば、まあ簡単だよねw



そんなこんなで肌寒いなか、2~3時間ほど歩いたり観覧車乗ったり食事したりして過ごした。まあ、近年珍しくなったけど、普通にデートだね。嫁にはこの際色々言っておきたいこともあるし、いい時間だったと思う。嫁はどうだったかはあんまりよくわからないけど(あんまり楽しそうでない顔をしているときでも、実際は結構楽しかったり嬉しかったりすることがあるらしい)。

というわけで、別に嫁のうつ病ほかメンタル疾患は特に関係ないけど、まあうつ嫁10年選手やっている相方と無事20年一緒に過ごすことができ、また記念イベントをしてきたということをメモりたいだけの記事だった・・・

なお近日中に嫁の精神科へ久々に同行する予定なので、何かあったらここにメモしようと思う。

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