嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

【余談】僕が歳を取ったらやりたかったこと。

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画像は長野の善光寺。ちょいちょい利用する素材サイトから拝借してきたもの。だって、僕はまだここを訪問したことがないんだ。そのうち行きたいんだけどね。

というわけで、今回はうつ嫁のネタはお休み。ちょいと気分転換に、僕が以前思っていた「歳を取ったらやりたかったこと」についてメモしておこうかと思う。なお「やりたかった」と過去形になっているのは、現状を思ったらたぶん無理そうだから・・・なお、酔っ払っているのでいつも以上に文章がおかしいことになっているのはご勘弁。

僕がやりたかったこ

何で善光寺の画像か。というのも、僕は何気に日本史が結構好きである。好きな時代やジャンルに偏りがあるものの、例に漏れず戦国時代は大好きだ。なかでも、大の武田贔屓だ(縁も所縁もないクセにw)。滅多に観ないNHK大河ドラマも、『風林火山(2007年)』だけは全部見た。とにかくそれくらい、武田系統ばっかりな気がする。

そんな僕なので、時間に余裕ができたら日本国内の史跡巡りをしたいと考えていた。これは学生の頃からで、主に甲州信州上州あたりを中心に、気になった史跡を歩いて当時に思いを馳せるということをしたいと願ってきたんだ。主に興味がある地域は、関東甲信越全般から広島(毛利元就関連の史跡を巡りたいので)あたりまで、点々としている。しかしネタは尽きない。各々の旅で、紀貫之よろしく旅日記を書こうと目論んでいた。旅の記録をつけるのは、結構楽しいのだ。

ところが僕は、歴史に全く興味のない嫁と結婚してしまった。ちなみに嫁とは、共通の趣味がひとつもない。お互いてんでバラバラの趣味を持つ。なのでお互い趣味の領域に関心を示すことはなく、また干渉することもない。僕は、老後独り旅をして上記のようなことをしようと思っていた。

しかし、だ。そんな僕のささやかな夢も暗雲が垂れ込めてきた。嫁がうつ病その他メンタル疾患にかかったからだ。月日とともに嫁は変わっていき、最早僕が好きで結婚した嫁とは大きく違う人柄になってしまったように見える(もちろん、根本の部分は変わっていないけれど)。嫁はどんどん自分勝手になり、僕にウソをついたり重大な裏切り行為を平気でするようになってしまった。いやそれらは別にいいとして、とにかく家のことを一切やらなくなってしまった。なので、僕は仕事家事育児嫁の介護と、お金にならないところでフル回転の人生を送っているのが現在。

嫁がいつまで生きているのかわからない。また、(今は後悔から全力で支えているけれども)もしかしたら離婚するかもしれない。それに、案外僕の方が早くくたばるかもしれない。近年無駄に忙しいだけの日々を過ごしているうちに、上記史跡巡りは「無理かも」と思うようになってしまった。いや実際、だいぶ諦めてしまっている。だから、過去形にしたんだ。タイトル。

できればもう一度、長野県にある「川中島古戦場跡」に行きたいんだよな。これは自分の趣味なので、できれば独りで。実は中学生の頃家族旅行で、信州湯田中温泉に旅行したことがある。その際、この史跡に立ち寄っているはずなんだ。有名な、武田晴信VS上杉政虎の一騎打ちの像を見たのを覚えている。当時戦場近くにあったという海津城の跡を歩いて、当時に思いをめぐらしてみたいんだよな。遠い昔のことなので記憶が殆どないけれど、それだけにもう一度行きたいな、と。それも叶うかどうか、大変怪しくなってきたのが悲しいところだ。

なお近年のこの生活のおかげで、休日の趣味としていたプラモデル作りがパッタリ止まってしまった。何年か前に、少年時代以来再開したんだけど。今も作業部屋は、ある時止まったままの状態になっている。そのうち再開できたら・・・と思っているうちに、1年くらい経っちゃったw 今は休日、ルーチンの雑用と睡眠で終わっちゃうからね、まあしょうがない。

プラモ作りはともかく、史跡巡りを諦めるのは大変辛いな。近年興味が広がっていて、日本のみならず海外にも興味が向いている。台湾や中部太平洋の島々など、日本人の足跡がたくさんあることを知った。そうしたら、そちらも巡ってみたく思えてきたんだ。しかしまあ、僕はたぶん、どんな理不尽な扱いを受けても嫁の世話を続けるのだろう。最早何で自分がそうしているか、わからなくなってきている。嫁に本当に情があるのかどうかも、わからないまま日々過ごしている。誰か答えを教えて欲しいくらいだ。嫁のことはできる限り愛を持って支えていくけれど、やっぱり許せないものは許せないのだ。


というわけで、後半ボヤキになってしまったので、この辺で終わりにしようかと思う。しょうがないから、史跡巡りは夢の中でやることにしようと思っている。

うつ嫁には、夢がある。

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この秋、僕は一層嫁に振り回され疲弊している。
たぶん嫁への気持ちは離れているのだろうと思う。でもまあ、嫁がああなったのは自分の責任もあるし、子どもらが何とかなるまではしのいでいこうと思っている。嫁の気まぐれ・我がまま・罵詈雑言。あれこれもしかして、軽くDVじゃね・・・? そう考えると、そろそろ僕も嫁を支えつつ自衛を考えなくっちゃあならないかな・・・


さて本題。
うつ病を患ってしまうと、たぶんそうそう未来への展望なんてものは見出せないと思う。ウチの嫁も例に漏れず、相変わらず事あるごとに「死にたい」「消えたい」と言っている。でもまあ、薬さえちゃんと飲んでいれば、よほどお気に召さないことでも起きない限りは、見た目フツーを保っているように見える。飽くまでも、見た目のことだけど・・・

そんな嫁だけども、どうやら夢を持っている模様。嫁はもともと仕事人間タイプで、幼稚園教諭&保育士を本業にして活躍していた。うつ病を患う直前まで幼稚園教諭であり、一方で学生時代から保育士としての経験も多い。本人もこの二つの職業を天職と思っており(どちらかといえば保育士の方が好きみたいだけど)、それ相応に誇りを持っている。それは、病気が長引いている今でも変わりはないようだ。

嫁が語るには、いつか幼稚園教諭または保育士として働きたいと思っているらしい。まあ年齢やブランクを考えると、保育士をパートでやっていくのが現実的なところか。上で触れたとおり、嫁はこれら仕事に今でも情熱のカケラと誇りを持っており、このままで終わりたくないようだ。そのためには、入院してもいいと(調子の良いときは)言っているくらいだ。

嫁のその希望を叶えるには、たぶんちょいと長めの道のりを辿ることになると思う。まだ主治医の先生には話していないらしく、そうであればまず先生と相談することから始めないとならない。現状からどうやって再び働けるところまで持っていけるか、プロセスを講じていかなくっちゃあならない。しかし、それは近年の嫁にしてはすごく前向きで躍動感あることなのではないだろうか。

日常相変わらずな嫁だけれども、このように未来を抱いている。どこまでやれるかは不明だけれども、状態キープできるようになってくれば充分チャンスはあると思う。今度一緒に嫁の通う病院へ行くことにしたので、僕もその辺、先生に話してみたいと思っている。

うつ嫁の薬を抜くことはもう半分諦めている。

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日々弱っているような気がする、うつ嫁の夫がお届けしています。なお、幸いなことに食欲は回復傾向にある模様。食欲不振に乗じて結果にコミットしようという目論みは、どうやら崩れてしまったようだ・・・しかし酒量は増える一方なのが、自分でも心配・・・いや、それだけ嫁に裏切られたのがショックだったんだよ・・・とにかく、その時だけでもいいから色々忘れたいことがあるんだよ。


さて本題。
ウチの嫁は、少なくとも毎日10種類以上の薬を服用している。そのうちおよそ1/3は胃腸系の薬だったりするんだけども、レキソタンドグマチールデパスハルシオンと抗不安系の王道とも言える錚々たるメンツを服用しているので笑ってもいられない。ともあれ、大きく分けて胃腸系と抗不安系の2系統の薬が処方されている。胃腸が万全なら、この半分の種類で済んでいる。一時期に比べたら、随分減ったものと思われる。

しかし、嫁は長きに亘って毎日十数錠(×朝晩)を服用している。少し前に嫁がいきなり薬を絶ってみて自分で思い知っただろうけれど、これら薬なしでは過ごせない身体になっている。現在の主治医の方針で、一応減薬の方向では治療が進められている。が、それにしてもちょいと長い期間かかっているように思える。それだけ、日々薬を飲まなくっちゃあならないわけなんだから。まあそれでも、そもそも長期間の服用が前提な薬が多いらしく、それで寿命が縮むとかそういうことはなさそうだけど・・・それにしても、嫁の手のひらに乗った錠剤の数々を見ていると「え、それで1回分??」と驚くくらいの量だ。

今の主治医の先生に代わって以降、基本的には減薬からの薬抜きという流れで考えて治療が進められている(最近は僕が先生にご無沙汰しているので詳細は不明だけど・・・)。最後の薬抜きの段階では、先生いわく入院必須。当初これに嫁が猛反発していたのもあって、未だ実行できていない。近年はそこまで反対する様子もなく、むしろ「入院した方がいいのかな」などと言うことすらあるくらい。しかし嫁の発言を信用してはいけない。それでも、当初よりは入院に対する抵抗は緩和されているようだ。

というわけで、嫁の精神疾患において一応のゴールは、もちろん症状が出なくなる(或いは極端に小さなものとなる)のをクリアしたところで、入院して薬抜きからの経過観察、寛解まで行けば万々歳、といったところだろうか。もしかしたら薬が抜けないこともあるだろうけれど、とにかく個人的には嫁が生きているうちに(たとえ薬によるアシストがあったとしても)現在の精神疾患の症状から脱することができればいいと考えている。でなければ、嫁の人生いったい何なんだ、ということになるじゃあないか。

一応そのように終点は考えているし、たぶん先生も基本的にはまだその流れで考えていると思う。けれども、僕は嫁の薬抜きを半分諦めている。自分で薬を絶って、あまりにもその結果に驚愕する嫁を見てそう思った。それは今だけなのかもしれないけれど、たぶんこりゃ薬を抜くのは無理だな、と。実際は主治医の先生に相談してみないと何とも言えないけれど、上に書いたように、薬のアシストつきであっても嫁が元気になればそれで上出来だと思っている。とにかく今の嫁は見ていて不憫だ。自分で自分を追い込んで、自分をバラ売りしている。こんなの、僕の知っている嫁じゃあない。とは言っても嫁には変わりないので、僕はこれからも出来るだけのことはしていくつもりだけども。とにかく薬を抜くことに拘らずこれからを過ごそうと考えている。

ああ、書き忘れていたけど画像はイメージで。

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