嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

うつ嫁との初めての二人旅

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嫁がうつになって、初めて二人で旅行してきた。
うつ病関係なく、二人で旅に出たのですら15年ぶりになる。
そうか、その当時はまだ子どもも生まれていなくて嫁のメンタルにも問題なかったのか…そう思うと何だかちょっぴり切なくなるなあ。

ということで、少しばかり旅の模様でもと。

うつ嫁との二人旅

今回出かけてきたのは、静岡県は熱海市。昭和ロマンのたっぷり残る、アノ温泉街。
我が家からはクルマでおよそ3~4時間ほどの距離になる。今回子どもらを置いていくので、不測の事態に備えてそんなに遠出をしないことにしていた。その範囲で嫁が言い出したのが、海も山も両方堪能できる伊豆半島だったということ。

以前ちょっと触れたけれど、この二人旅を提案したのは僕だ。確か、嫁との関係改善について書いたときだった。嫁が乗り気だったら実行に移そうと思っていた程度のノリだったけれども、嫁は旅そのものにはノリノリだったようだ。

しかし旅の予約時点から大変だった。
旅行代理店では待ち時間が長すぎてその場で寝だすし、いざ宿泊先の選定などになるともう投げやり。これはお店の人も困惑してしまうし、僕もため息だ。しょうがないので嫁をその辺に置いておいて、何とか無事手配を済ませたのはいい思い出だ。

往路行程にて

そして出発当日。
どうやら嫁は、朝方近くに帰ってきたらしい。僕が朝起床すると、リビングの床に嫁は転がっていた。この分だと、いつ出発できるかわかったものではない。万一出発できないことも頭にいれつつ、僕は旅するにあたっての用意をしていた。

旅支度そのものは、前日までに終わらせてある。出発の朝には、子どもらへの注意事項の伝達や、洗濯物や食器の片付けなど直前でサッとできるもの。どうせ嫁はしばらく起きてこないだろうから、気長に待つことにした。

結局嫁は起きた。しかし時間はお昼前である。サッサと出発しないと、この日1日が移動だけで終わってしまう。1泊の旅行なので、それは非常に勿体ない。しかし嫁はウダウダとしている。これもまた、気長に待つしかない。

ようやく出発。移動はクルマ。僕は現地まで只管運転する。
しかし、車内において嫁とは殆ど会話をしていない。何故なら、嫁は移動行程の大半を寝て過ごしたからだ。まあこれも慣れたものだし、そもそも僕は仕事でも頻繁にクルマで移動しているので問題ない。

市街地を移動しているときは退屈だった。けれど、神奈川県に入って小田原厚木道路に乗ったあとは、結構爽快だったのでいい退屈しのぎになった。まだ海は見えない場所だけれども、やっぱり高速道路系は爽快だ。道もここからは大して混んでいなかったし。

3時間近く運転してきたので、途中のパーキングエリアで停まった。そこでようやく嫁が起きてきた。どうも調子が悪そうだ。嫌な予感がしないでもないけれど、とりあえず僕はお腹が空いたので独りランチ。二人で来ても、独りランチ。まあ、しょうがない。天気がいいのが救いだ。

無事熱海に到着

クルマを進めて伊豆半島に入る頃、ようやく海が見えてきた。再び寝ていた嫁はその辺りでようやく起きてきた。海を見てご満悦の様子。よかった。

伊豆半島を海沿いに走り、とりあえず熱海のメインストリートに到着。しかし、特にやることがない。
嫁のコンディション次第でどうにでもできるよう、今回の旅は宿泊先以外はまったくのノープラン。最悪宿へ直行も考えていた。けれど、海とビーチを見てちょっとは調子が戻ってきたのか、海沿いをプラプラして過ごすうちに嫁のテンションがマシなくらいにはなってよかった。いや、本当によかった。この時点で旅の半分は成功したようなものだ。

宿は適当に決めた場所だった。これまで特に知らない場所だった。ここで不手際等あって嫁にガン落ちされても困る。いやそうなっても何とかなるようにはするけど。
しかしそのホテルが当たりの部類で、嫁は機嫌良かったと思う。まあ到着するなりいきなり寝ていたけれど。いったいどんだけ眠いんだ。おかげでこちらは、無駄に温泉へ足を運ぶことになった。暇だからね。

ホテルでは結構いいことがあったので、嫁は機嫌よくなったようだ。さんざん嫌がっていた、浴衣で出歩くという行為もノリノリで出かけていき、夜の海岸線を散歩するくらいに。本人曰く「夜の砂浜を歩きたかった」とのこと。昼間は「あーアレ食べたかったのに」「あそこ寄ってみたかったのに」と無茶苦茶な後出しジャンケン風な文句を言ってばかりいたのに。まあ、いいか。

もちろん帰りも爆睡です

翌朝、メチャクチャ眠そうな嫁が。僕の鼾がひどかったのか(最近やけに痰が絡むようになってよく眠れない。当然鼾もスゴイと自覚しているので)と思ったけれど、単に眠れなかったようだ。ガッツリ眠る時間はあったけれど、本人は3時間程度しか眠れなかったとのこと。ああ、これは帰り道も爆睡ですな。

現地を発つ前に、熱海の駅前を散策してきた。嫁は、やけに食べていた。朝ごはんもガッツリ食べたというのに、商店街で食べ歩きをしていた。あれ、ウチの嫁こんなに食欲あったっけ?まあ、楽しいならいいか。

帰り道は予想通り、クルマが動いていくらもせずに嫁は爆睡。僕も眠くなって困ったけれど、何とか途中のパーキングエリアにたどり着き難を逃れた。
結局地元近くで嫁はようやく起きたけれど、長丁場の運転で隣りにいる人間に爆睡されるのは結構ツライ。昔のスキー旅行等を思い出す。



ともあれ、こうして何とか無事に行って帰ってきた。
とりあえず嫁の要望するところのものは、全て実行できたと思う。終始眠い眠い言っていた嫁だけれども、まあ本人が満足しているのでこの旅は成功だろうと思う。実際、宿がアタリだったのはラッキーだったし。

なお帰宅すると、自宅が大変なことになっていた。子どもらは僕の言いつけたことは概ね守ったものの、部屋が散らかし放題。よくもまあ、一晩でここまでできるなあ…と。しょうがないから大雑把に片付けたけれど、まあ、こんなもんか。

久しぶりに嫁と二人で一晩過ごすことになったけれども、まあ満足してもらえて何よりだ。そして、現地でガン落ちするという一番の懸念が当たらず本当に良かった。とにかく、ちょっとしたことで一気に落ちるのでそこが心配だった。何だか僕は逆に疲れたような気がするけれども、まあ無駄なことをしたわけではないので良しとしよう。

以上、嫁との二人旅の模様でした。

僕が発熱。とうとうその時がきた。

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いつかはその時が来るとは思っていた。というか、当然来るだろう。だって、人間だもの。

どうも、昨日の朝から様子がおかしい。ああ、僕の様子が。
やけに熱っぽいし全身が痛い。特に喉は、何を飲み込んでも痛いくらいだ。
風邪か熱中症かどちらかだと思われる。まあ食欲はあるし食べ物は美味しいので、そんなに深刻ではないと思うけれど。ただ、食べたあと気持ち悪くなるんだよな…

こういうときに限って、ちょっと仕事は休めそうにない。
ここのところで休日は、今度の土曜日のみ。少なくともそこまでは、解熱剤を飲んで黙らせてだましだましやっていくしかなさそうだ。

昨日は、帰宅するなり無事死亡。もちろん、夕食を作る元気などない。子どもらには申し訳ないが、コンビニの冷食で勘弁してもらった。
夜中に目覚めて台所に行くと、食器が洗われていた。どうやら、最近「お手伝い」に目覚めた息子がやってくれた模様。息子には、今度「ヤッターメン(1つ10円のベビースターみたいなもの)」を爆買いしてやろう。娘も、それなりに何かやってくれたようだ。夜中に起きて片付けを全てやろうと思っていたので、ちょっぴり感動した。
なお、嫁はどこかに出かけていた模様。


そして本日。相変わらず具合が悪い。
夕べくたばる前に、以前飲み残した薬で役に立ちそうなものを発掘。これらを飲んで今日臨んだので、昨日に比べたらまだマシか。とりあえず夕食を作ることはできたし。

今日は幾分マシな分、できることは全部片付けた。僕が食べるはずだった夕食1人前は、たまたま予定がドタキャンになって自宅にいた嫁にあげた。いや食べられるんだけど、気持ち悪くなるので…しょうがないので、塩ご飯を食べた。

嫁は本日になって、僕がダウンしていることを知る。しかし、特に関心なさそうに寝転がってしまった。何だか今日は調子が悪く、気分が乗らないんだそうだ。なら仕方ない。
実はちょっとだけ、「何かやろうか?」という言葉を期待した僕がいた。しかしそれは、愚かな期待だったことにすぐ気付く。まあ、しょうがないね。

思えば嫁は、うつ病になる前からこういうときの僕に冷淡だった気がする。例えば僕の具合を気にするよりも、「うつすな!」と言って隔離されてしまう。子どもらも幼かったし(あ、息子が生まれた頃は既にうつだった…)しょうがないことだね。

ということで、全然原因もベクトルも違うけれど、本日は僕も嫁もゴロゴロしている。嫁はたぶん、この後出かけるんじゃないかな。いつもの流れから察するに、暇な友人とお茶してくると思う。このまま家にいるとは思えない。まあ、気をつけて行ってらっしゃい。


ここまで1年近く、仕事と家事をほぼ全てやってきたけれど、とうとう動けなくなる日が来た。意外にも遅かった感じかな。僕は季節の変わり目には体調不良に陥りやすいし。まあ、ここまでよく持ったと思う。

ブログなんぞ書いていないで寝ろと思うけれど、こうしてダラダラ模様を綴っているのはいい気分転換になるんだ。このあとちょっと何かしてから、寝ようか。どうせ風呂の片付けなので夜中に一旦起きなくちゃならないんだけどね。まあ、少しでも寝たほうがいいので。

早く土曜日にならないかな。というか、そこまで持つかな?

家族の問題を整理 僕がうつになりそうだ。

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今年は時が過ぎるのを、例年以上に早く感じる。
そして、40を過ぎた自分の体力がいい勢いで衰えていくのも感じる。
これは、若いころからの不摂生が原因なのでしょうがない。
コメントなどでお言葉をいただくように、もうちょっと自分の健康をどうにかしないといけないのを痛感する。
今僕が欲しいのは、空と飛行機を眺める時間だけでいいんだけどな。

というわけで、2016年ももう5月下旬。本当に早い。
今年は嫁のうつが変なところで作用したせいか、嫁は年明け前後からずっと鬱々としていた。そして、僕は家事育児その他家庭のことのほぼ全てをこなすようになった。
もちろん僕は普通に働いているし、それを辞めたわけでもない。加えて、冒頭のボヤキのとおり加齢による(と思われる)衰えも感じている。いやはや、大変疲れる2016年上半期だ。

なお、現在嫁に限らず家族全体に問題が発生している。嫁を放置気味になっているのはそのせいもある。
とにかく忙しい日常をこなしつつこれら問題を何とかしていかなければならない。まあどこにも相談すらできないよりはマシなのだろう。

子どもらについて

我が家には中3の娘と小学生の息子がいる。それぞれ、面倒というか厄介な問題がある。

息子については、どこかで書いたかもしれないけれど一応の道筋が見える程度にはなってきた。
具体的には、「何か」が遅れている息子を思い切って特別支援学級に入れることで本人はリラックスして過ごすことができ、先生方と相談を重ねていくなかで息子の一応のゴールである「就職」までの道筋がボンヤリとでも見えてきたのは幸い。これにかんしては、学校には大変お世話になっている。ひとまず、置いておける状態にはなった。

厄介なのは娘の方。どうも付き合う友人があまりよろしくないようだ。
というのも、「高校に行きたくない。行かなくても何とかなる」と言い出して勉強その他放棄してしまっているからだ。どうも付き合う友人がそういった意味(ずっと地元にいるので、自分たちは中卒でもコネ等で何とかなる)ではよろしくない。我が家は今の居住地に縁も所縁もないし、他の意味でも高校に行かないのは色々困るし本人にもよろしくない。別に娘は何か一芸に秀でているとかそういったこともないのだから。

5月も終盤になり、娘は一向に勉強する気配を見せない。まあいざとなったら何とでもするけれど、これは非常に頭が痛い。嫁のこととは別の方向で頭の痛い問題だ。まあそもそも、嫁が好き勝手しているのを目の当たりにしているので、友人に拘らず娘がこうなるのもある意味納得ではあるけれど…いや、納得している場合ではない。

嫁について

嫁だけれども、5月も後半に差し掛かってようやく酷いうつ状態から脱出してきたようだ。昨年はここからが体調不良の連続だったことを考えると、今年は随分マシなんだと思う。何しろ顔を合わせる機会が少ないので何とも言えないけれど、本人の状態そのものはそこまで悪くもなさそうだ。そういえば先日お泊りで遊びに行った時にクスリを一部忘れたらしいけれど、パニックにならなかったし。たぶん、状態はいい方なんだと思う。

嫁の動向をあまり把握していないことについては、周囲にもチラホラお叱りを受けている。だからといって、夜を中心に家の外で活動している(これも一部友人がよろしくないのかも)嫁を監視するわけにもいかないだろう。それに、そんなことをしていて僕はいつ眠ればいいのか。なので、嫁に対して申し訳ないが「信頼」という言葉はないのだけれど、会ってもあまり詮索しないようにしている。最低限、(家事の中で唯一「自分でやる」と言っている)週1回の買い出しさえやってくれたら、僕は特に文句はない。あとは頼むから、外で問題を起こさないでくれ…と祈るしかない。

そういえば嫁の服用する薬について、最近ちっとも把握していなかった。忙しさにかまけて怠ってしまったみたいだ。後で確認しておこうか。
ともあれ、嫁についてはもうしょうがない。ようやくガン落ちしにくい期間に入ったようなので、好きにしてもらおう。何だか逃げているような気もするけれど、あまりアレコレ関わるのは僕の精神衛生上よろしくない。


最後に、先日「GOTEIAN」した旅の話を覚えていたようだ。二人旅をしようじゃあないかと提案したんだった。
子どもらを置いていくので、不測の事態に備えてすぐ帰還できる範囲にしか出かけられないけれど、まあいいんじゃないかな。というか、もう中3と小5なんだから留守番くらいできてくれ。言いだしっぺは僕なので、近々嫁と旅に出てくることになる…かもしれない…っぽい?


最近休日は、一歩も外に出ないことが多くなった気がする。これでは、僕がうつになりそうだ。
一応、記憶に齟齬が出たりルーティンがこなせなくなったら「ああ、終わったな」と覚悟するようにはしている。そうはなりたくないけども。

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