嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

我が家の花壇を見て思ったこと。

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画像は、在りし日の我が家の花壇に咲いていたマリーゴールド。どこかで触れたかもしれないけれど、嫁はかつて趣味で、花壇の手入れをよくやっていた。特に夏場以降は、だいたい毎年マリーゴールドを植えていた。初夏から晩秋までよく咲き、また花じたいが強く扱いやすいとかそんな理由だった気がする。

しかし今は、草。花壇も、その脇にあるかつて嫁が「プチ家庭菜園」にしていたスペースも、今は草ボーボー。ちょいと前までは、ハロウィン気分で「ホーンテッドマンション」と揶揄できたけれども、ハロウィンももう終わった。草を掻き分けると、まるで「天空の城 ラピュタ」に来たような気分になれる。

先日、僕は花壇の草を一掃した。思えば初夏の頃に一回草むしりして、周辺に除草剤を撒いたきりだった。以来、僕も「夏はやだ」「秋になったら頑張る」「もうちょっと涼しくなったら本気出す」などと言って手をつけたがらず、かと言って今は興味を失くした嫁が触るわけもなく。雨が1回降るごとに、花壇やその周囲では雑草がグングン伸びていくのでありましたとさ・・・というわけで、まるで廃屋のそれのような花壇となっていた。

草ボーボーになった花壇を見て、そして画像のようなかつての花壇を思い出して、僕は本当に悲しくなる。メンタル疾患というのは、人をここまで変えてしまうんだな、と。嫁は元来、農家出身の嫁父の影響か土いじりが好きで、結婚当初から何かしらやっていた。今の住まいになってからは、花壇やほかスペースが出来たので、花壇には草木や花を植え、他のスペースにはダイコンだのジャガイモだのキュウリだのと、菜園を作っていた。

嫁はたしか、2年ほど前。嫁のお母さんがお亡くなりになった直後からだんだんおかしくなっていった。その年からだ。草花や菜園に対する興味がスッポリ抜けてしまったのは。以来、上述のように我が家の草花スペースは荒れ放題となっている。僕は他が手一杯で、たまに草むしりするくらいしか手をかけられない。いっそ、花壇を潰して塀でも建てようかと思っているくらいだ。花壇があると、どうもかつての嫁がチラついて悲しい。

それを考えると、かつて元気だった頃の嫁のことは忘れた方がいいのかもしれない。現にウチの息子は、メンタルを病んだ嫁しか知らない。花壇以外にも、手が空いたときに色んなものを少しずつ片付けてはいるけれど、かつての嫁を思い起こすようなものは捨てるかしまうかしていこう・・・なお現自宅は、移ってからほどなくして嫁がうつ病になったので問題ないだろう。そんなことを思いながら、僕は草をむしり、伸びたモミジの枝をカットしていったのであった・・・

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