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嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病ほかメンタル疾患の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

ウチの嫁はうつ病だけれども、その嫁を案外アテにしている自分がいる。

うつ病歴約10年になる嫁と付き合っていて、僕の暮らしもそれ以前と大きく変わったと思う。
まず、日常生活がほぼ嫁中心になった。これは嫁主体という意味ではなく、嫁の都合や状態に合わせた暮らしになったということ。嫁は日常決まった範囲でしか動けない(酷い時は何もできないで寝ていることも)ので、必要に応じて動くというある意味受け身の暮らしが続いている。嫁の動ける範囲外のことは、当然僕が殆ど引き受けることになる。嫁だけならまだしも、我が家には子どももいる。まだまだ手のかかる子どもらのこともやらなければならず、本当に毎日忙しい。おかげでこの10年、過ぎていくのが本当に早く感じた。

こう書いてしまうと、何でも僕がこなしているように見える。けれど、時々思うことがある。僕は案外、嫁をアテにしている部分が少なからずあるんだな、と。動ける範囲が狭い嫁だけれども、それが僕の不得意な分野だったりもするので実は結構助かっていたりする部分もある。

僕がうつ嫁をアテにしてしまうこと

嫁ができることで、僕が不得意にしていることはいくつかある。中でも大きいのは近所付き合いと貯蓄だ。

恥ずかしながら、僕はお金を貯めるのに向いていないと思われる。あればあるだけ遣ってしまう方なので、お金が残ることが殆どない。人生最大の貯金は、嫁との結婚資金のために貯めた数十万円だ。それにしたって、比較的お金が余る時代だった独り暮らし時代に、1年もかけてやっとその額貯めたという情けない有様だ。結婚してからは言うに及ばず。ただし、生活費全般の管理集計は僕がおこなっている。これは独り暮らし時代からの習慣で、もう十数年エクセル家計簿を続けている。要するに僕は、お金にかんしてはキッチリ使い切る性分なんだと思われる。しかしこれではお金が貯まらない。

一方嫁は、目的を持って貯蓄し、そのためには節約も厭わない。うつ病になる前は、フルタイムで働いていた嫁。給与の大半は貯蓄に放り込み、残りのお金は自分の小遣いにしていた模様。生活費全般は僕の給与から出すという棲み分けをしているので、こういうことになった。まあその嫁も今はロクに働けないので、金銭面ではお察しの通り・・・ともかく、退職金やら何やら、まとまったお金は大抵貯蓄方面に放り込んでしまうので、そのおかげをもって念願の海外旅行に行くこともできたというわけだ。


また、僕は所謂近所付き合いは特に好まない。近所で問題が発生したときなど話し合いが開催されるが、そういったものには顔を出す。議論するとかそういったものを、今の嫁に求めるのは無理なので。一方普段家にいないので、近所の方々とコミュニケーションを取る機会も少ないし好きではない。要するに、必要以外に絡むことはないということ。

こんな僕とは逆に、嫁は人間関係の中にいることが生きがいのような部分がある。人に囲まれてナンボといってもいい。近所には嫁の病気をカミングアウト済みということもあり、仲良くさせてもらっているようだ。カミングアウトした前後にちょっと騒動になったけれども、ゴタゴタの結果こちらに有利な風が吹いたこともあって今は何ということもない。どちらかと言えば、周囲にカミングアウトしておいてよかったのだと思う。幸いにして、隣り近所に(一部を除いて)病気で差別するような人間はいない。

それもあって嫁は、積極的に近所の方々と絡んでいっている。時には、BBQ大会を催すこともあるくらいだ。嫁が病気をこじらせる以前はしばしばこうした集まりやイベントを開催していたけれど、上記カミングアウト近辺でゴタゴタして以来、一時期途絶えていた。近年状態が安定している時間がちょっと増えたことにより、復活にこぎつけたと言った方が正確なところか。とにかく嫁は、近所との関係を重視している。もちろん、状態がよろしくないときは1日1歩も外に出ないことも多々ある。


この2つの例のように、僕が不得意な部分を嫁が今でも普通にカバーしている部分というものがある。僕も、無意識的にそれに乗っかって嫁をアテにする部分というものはある。なので、嫁がうつ病だろうが統合失調症だろうが、多分いなくなったら困ると思う。こう書いてしまうと何だか損得しか見てないのかよコラといった印象になってしまいかねないが、念のため自己弁護しておくともちろんそれなりに愛情は持っているつもりです。というか、家族みんな揃ってナンボだと思うので、誰が欠けても面白くないだろうと思う。

僕がもうちょっとマシな人間だったら、もっと嫁をノンビリさせてあげられると思う。この辺は、嫁に対して申し訳ないかな。まあ、できることをやっていくので勘弁してください、と嫁には言いたい。というか言っているけども。嫁よ、自分が言うほど役立たずではないぞ。むしろ、大いに助かっているのだ。

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