嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

うつ嫁の娘。

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我々夫婦には、ふたりの子どもがいる。上が娘で下が息子。今回、何となく娘について触れておこうと思ったのでメモをしておく。


娘は現在高校生。ちょいとツンツンしているものの、結構なママっ子である。文化祭で自分たちの出し物に嫁が観に来たときも、何だかんだで喜んでいた。別に父親(僕)と関係が悪いわけでもないけれど、やっぱり同性の親の方が何かといいのだろう。とにかく娘は、ママ大好きである。

嫁がメンタルを病んだとき、娘はまだ保育園児だった。しかし所謂「物心つい」た頃だったためか、幼いときから嫁にあった重大な出来事はだいたい覚えているという。もちろん、嫁が病気で苦しむ姿も。それだけに、どこか「ママを守ってあげなくっちゃあならない」という気持ちが行動から察せられる。そういった意味では、無駄な苦労をかけてしまっているがいい子に育ったとは思う。

嫁が自殺未遂騒動を起こしたことがある。当ブログでもちょいと触れたけれど、近所の人間関係でモメて自殺未遂、それも結構大騒ぎになるようなことを数回起こしたのがこの時期。「死にたい」「きえたい」と言う嫁に、近所のある嫁が「そんなに死にたいなら死んでみろ」と罵ったのが一番マズかった。嫁は線路に飛び込むし(幸い電車は来なかった)、警察消防が出動し、僕は警官にも消防士にも担ぎこまれた病院の医師にも怒られた。僕はいいとして、とにかく自殺未遂にかんしてはピークだった時期かもしれない。

娘はその当時小学校低学年だったけれど、主なできごとをハッキリ覚えているという。嫁が薬を大量に飲んで死のうとしたとき、「薬持ってきて」と頼まれ、事情のわからない娘はウッキウキで持ってきたり。自分がウッキウキで持ってきた薬をドバッと飲んで救急搬送されたときには、娘はショックだっただろうな。また、上述の近所の嫁の罵声も聞いていたそうだ。なので娘は、その近所嫁のことは絶対に許さない。今でもそう言っている。僕もだ。なおその当該近所嫁は、今はそんな過去をケロッと忘れたように、ウチの嫁を下の名前で気安く呼んでくる。しかし僕は決して許さない。呪ってやってもいいとさえ思っている。数少ない「死んじゃえばいいのに」と思う人物のひとりである。

ところで嫁は、精神疾患を抱えている。なので当然だけど、調子の波が一定しないし悪いときには本当に、今にも死にそうなくらいオチている。娘はそんな嫁を見ると、とても心配になるようだ。逆に嫁が通常もしくはハイなときには、顔を合わせりゃずっとしゃべっているし、嬉しいんだと思う。いつもだいたい居る僕に比べて、嫁は家にいることが少ないし、調子がいい状態で娘に会うこともそんなに多くない。やっぱりママが元気な方が嬉しいよな。

基本的に嫁と娘は、顔を合わせる機会が少ない。なので、日常娘が嫁に何かするということは殆どない。それに娘は「(ママのことは)パピィ(僕のこと。漫画『お父さんは心配症』が元ネタw)が全部やってくれる」と思っている。僕はそれでいいと思っている。面倒なことは、僕がやる。嫁は(一時期子どもにも無関心でヒヤヒヤしたけれども)子どもらと元気に関わる時間を大事に過ごして欲しい。子どもらだってまだママンが必要なことを嫁が感じ取ってくれたらな、と思う。


なお娘は、未だに彼氏がいない。本人いわく「メンドクサイ」。一応、メールやらLINEなどでコクられることがある程度ではある。これについて僕と嫁は「学生のうちに恋愛を経験しておけ」とけしかけている。いや、いざガチになれる相手に出会ったときに、何をするにしても「ワタシ初めてなんです」じゃあ相手も引くだろう。だから、適当に何人かと軽く付き合って慣れておけばいいのに、と思う。まあ高3にしてようやく初彼女ができた僕が言っても説得力ないんだけどさ(爆)

子どもらが嫁とそうやって関わっているのを見ると、やっぱり離婚しなくって正解なんだな、と思う。僕が思った「みんな一緒が一番」なんだ。まあ、その分僕がシンドイ思いをすることになるけれど・・・家族単位で考えたら、僕はそれでもいいと思う。最近僕はちょいとおかしくなってしまっているせいで、泥酔することも増えた。娘は何も言わないけれど、たぶん何かあったのは察知しているだろうな・・・この辺、僕は父親失格だな。すまんな、娘。

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