嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

うつ嫁と統合失調症。

f:id:hiroiaozora:20170915230852j:plain


思えば僕は、うつ病以上に統合失調症という病気についての知識に乏しい。知っていることといえば、「かつては「精神分裂病」と呼ばれていた」「現在ウチの嫁が罹患している」ことくらいかな。ああ、主だった症状なんかは以前嫁の主治医の先生から説明を受けた。だから、大雑把にはどんな病気かは理解している。

ところで嫁は、5年前にそう診断が下った。しかし、どちらかというとうつ病の方が症状的に目立っていたように認識していたので、僕が統合失調症についてそこまで気に留めることがなかった。これがまあ、今回の個人的悲劇に繋がったわけだけども・・・

診断が下った当時、嫁の主な症状としては「幻覚・幻聴」だけだったと記憶している。診断書や、医療機関に提出する書類なんかでもそれは確認している。なので、思い浮かぶ症状はそれしかなかった・・・けれど、思い返してみるとそれだけじゃあなかったことがわかる。

統合失調症と診断されて以降、嫁には以下のような特徴が出るようになってきた。まあ、嫁の場合はうつ病も併発しているので一概に以下のものが統合失調症だけの特徴とは思わないけれど。

・作業が遅い、能率が上がらない
・マルチな作業ができない
・論理的な思考ができない
・(自分が必要と感じた以外の)身のまわりのことができない
・自分勝手な言動が増えた
・意欲減退(これはうつ病のせいかもしれないけど)
・それまでの趣味の大半に興味を失くす
・短絡的な行動が増えた、行動に歯止めが利かない
・僕への暴言・人格否定発言が出るようになった
・(うつ病になっても得意だったはずの)お金の管理がおろそかになってきた

思い当たる節を列挙してみると、だいたい以上のようなものだ。嫁の場合、うつ病や不眠が加わっているので結構面倒だ。それに、年月とともにこうした特徴が増えてきているというのは、やっぱり本当に脳みそが萎縮しているんだろうな・・・と悲しい気持ちになる。でも、先生はそれについて何も言ってなかったな。

以下、どこまで統合失調症がかかわっているか不明だけど、嫁が崩れていったさまをメモしておく。統合失調症の影響と思われる部分を中心に。


診断の下った2012年以降、当ブログでも記したけれど、嫁にはそれまでの「働いてナンボ」という考えを一旦脇に置いてもらい、完全療養に入ってもらった。好きに過ごしてもらい、家事はほぼ僕が引き受け(嫁が「やる」と言うもの以外)、とにかく日常の変なプレッシャーから逃れてくれるように生活してもらったつもりだ。

しかしそれもなかなか上手くいかず、とにかく「働いてナンボ」という考えの強い嫁は、働いて社会復帰をしたがり就職に励むのであった。いくつやったか覚えていないけれど、どれも長続きしなかったなあ・・・頭では、以前のように働けると思っているのだろう。しかし、嫁は最早、バリバリの幼稚園教諭だった頃の彼女ではないのだ。悲しい、きっつー。

なので、せっかくの療養生活もあまり効果なく終わる。嫁はそれでも諦めず、ちょいちょい仕事についていた。週に1日とかそんなペースだけど、働かなくちゃ落ち着かないのだろう。しかしいずれも上手くいかず。

それと前後して、夜遊びが増えた。療養生活に入ってからフィットネスに通い始めたのだが、これが主に夜の時間帯通っていた。そこから派生した友人たちと遊んだり旅行に行ったり。これはまあ、いいことだと思う。しかし、よい友達ばかりではないのが面倒なところ。

嫁は夜遊びが増えたのと比例するように、嫁の金遣いが荒くなったのを覚えている。嫁は(額は大したことないけど)年金を受給している。なので、遊ぶカネ程度なら困らないと思う。逆に言えば、好き勝手遊びに行ける状態なのであった。そもそも嫁は、お金にかんして非常にしっかりしていて、逆にお金に対してザルな僕のよきパートナーだった。しかしこのころから、それも崩れていった。

一時期、クレカでの買い物の便利さにハマッていたことがある。それで大人買いを繰り返した時期が、わずかながらある。もちろん、連日の夜遊びも健在。どう考えても、嫁の年金だけじゃあ足りないような・・・たぶん、貯金を食いつぶしていたのだと思う。情けないことに、家の金はまだ嫁に預けたままだ。だから、僕に明細はわからない。貯蓄については、嫁からたまにざっくりと報告をもらうだけだった。このとき何とかしていれば・・・と後悔。でも、それだけお金にかんしては嫁を信頼していたんだ。しょうがない。

そして、再び働くことを希望しだす。このころには既に、悪友どもによってパチンコを趣味としていたので、お金がなくなったのだろう。やけに焦っている感じがした。キャバ嬢を目指すもアッサリ挫折したことはどこかで触れたけども、とにかく短期間でガッツリ稼ぐという思考だった。従来の堅実な嫁からは、考えられない思考である。僕は既に、嫌な予感がしていた。でも、止めて言うことを聞く嫁じゃあない。

お金に焦りだした時期は、ちょうど浮気をしていた時期でもある。子持ちであることをカミングアウトして轟沈したらしいけれど、それまでは本人いわく「はたから見たら普通にラブラブのカップル」だったらしいから、相当親密だったと思われる。それでも嫁いわく「身体の関係は無い」とのことだけども。僕の知るところじゃあない。というか、そこまで夫に話すか? と思ったけれど、こういう無神経な言動も統合失調症の一部らしい。それは知らなかった・・・なお現在、この一件については「何でああなったかわからない」とのこと。

その後破局(?)して浮気は終わったらしいけれど、その後少しの間大人しくしていたと思ったら、今度は何とかマッサージとかいうものに手を出していたらしい(一瞬でやめたのと、後で聞いたので、らしいとしか言いようがない)。この辺になると、上で挙げたように、本当に嫁らしくない短絡的な行動が目立つ。

時間と共に、何とかしなくっちゃ・・・という思いを勝手に強くして思いつめ、とうとう落ちるところまで落ちた(本人の表現)。大事な一線を越えることにたいして、(本人は非常に辛く苦しかったようだけど)いとも簡単に僕らとお金とを天秤にかけて、お金を選んだのは聞いてショックだった。行為もだけど、その思考に。そして今なお、「稼がなくちゃ」と言って自宅を空けている。その尋常じゃあない焦りっぷりに、僕は嫁が貯金を食いつぶしたものと推測している。だって、通帳とか見せてくれないし。そういえば、お父さんに借金したって言っていたなあ・・・何か僕に言えないような遣いかたでもしたのだろうか。まあ、勘繰ってもしょうがない。なくなったものは、なくなったのだから・・・誘導尋問の結果、どうやら預貯金を使い果たしたようだ。おお、もう・・・


こうして思い当たるできごとを並べてみると、確かに嫁は、確実に統合失調症の諸症状にやられているのがわかる。もしかしたら、焦りの原因に幻聴とかがあったのかもしれない。嫁に聞いても不明だけども・・・というか、嫁はまだ何か「隠し玉」をしているように思えて、僕は嫁にモノを訊ねるのが怖い。連日の夜遊びからの浪費・浮気淫行・・・次は何だ? 僕は非常に悲しい。でも、これも嫁の一部ととらえて、受け止めていくしかないのだろう。生きていてさえくれたら、僕はそれでいい。

僕の統合失調症への意識の低さから、色んな事態を招いてしまった。僕は今回の一連のできごとに深く反省し、ブログ開設当初あたりの「あまり病気にたいする知識を深めない」という方針を撤回することにした。それで統合失調症について調べていたら、嫁に結構思い当たる節があったというお話。ダメな夫だねw 嫁が不憫でならないよまったく・・・


関係ないけれど、僕はとうとう体調不良になってしまった。何かしていないと嫁がチラついて苦しいので、こうしてブログを書いてまとめて気を紛らしている次第。昼間までは元気だったので、たぶん得意先あたりで何かもらってきちゃったかな。

.