嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

うつ嫁の背中を流してやる

嫁はうつ病になって以来、どうも入浴するのにあまり気が乗らないようだ。
嫁が言うには、お風呂に入って身体を洗うという作業がとてつもなくしんどいときがある、とのこと。
フィットネスに行けば、シャワーくらいは浴びてくる。全く身体を洗わないわけではない。
しかし、自宅にいるときはそのしんどさが増すようで、時に入浴せずに寝てしまうことも。

嫁が風呂に行けない、そんなときは

こうなると、僕の出番となる。
そもそも僕と嫁は、一緒に入浴することがあまりない方だった。これはおそらく僕の性格に起因している習慣なので、特に問題にするようなことではない。

けれど、嫁がうつを拗らせてからは、あまりに入浴がしんどい時には手伝うことがある。
一緒にお風呂に入り、嫁の身体を洗ってやるのだ。
たまに一緒に入って見てみると、嫁は自分で洗えたとしても結構洗い方が乱雑だ。
そんな時も、見かねて僕が洗ってあげることが多い。

「まるで老人介護みたいだなー」
僕は嫁の身体を洗いながら、そう思う。動けないうつ病の人はこんなもんだと嫁は言う。
僕はそんなにうつ病の人に会ったことがないから、どうなのかよくわからない。
けれど、少なくとも嫁はうつに起因してこうなっているのは間違いないとは思う。

今年は、例年に比べると嫁はそこまで不調だったとは思わない。
そのせいか、ここしばらくは一緒に入浴することも特になかった。
先日久しぶりに嫁が撃沈してしまい、どうにも入浴する気になれない、身体が風呂場まで行きたがらないというので、しばらくぶりに洗ってやることにしたのだ。
ちなみにその日、僕は既に入浴を済ませていた。だから、2回目の入浴となった。

嫁の背中を流してやって、思う。猫背だな、と。
以前からそんな感じだったけれど、うつ病を得てもうちょっと曲がったかな?と、嫁の丸い背中を眺めつつ、お湯を流す。何だかちょっぴり切なくなるのは気のせいだろうか。

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