嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

うつ嫁と仕事と経済的悩み

ウチの嫁は、仕事をするのが好きという人種だ。幼稚園教諭または保育士としてのキャリアを積んできていたので、そちらにかんしては自信もプライドも相応にあるようだ。健全であったなら、おそらくとっくの昔に現場復帰をして毎日クタクタになるまで働いていたことだろうと思う。


うつ病を患ってからというものの、しばらくはパートで幼稚園の仕事に就いていたけれど、結局体調面でうまくいかずに、1年2年程度しか続かなかった。その頃はあまり通院もしておらず、また僕も仕事の事情で嫁にあまり構ってやれず、嫁の状態というものをあまり把握していなかった。

その結果、近所で揉めたことが原因で一時自殺未遂を繰り返すなどしていた。
これではいけないと思い、僕も嫁も仕事に対するスタイルチェンジを余儀なくされた。



僕と嫁 現在の働くスタイル

僕にかんして言えば、今の職場を一旦辞めていることもあり、出世とかそのようなことを考えなくていい気楽な立場にいた。逆に言えば、そこから増収は見込めないということだ。けれど、平社員というのは責任が一番軽い。よって、上司に比べたらまだ融通を利かすことができる。ということで、職場には悪いけれど可能な限りコミットすることを避け、早く帰ることを第一義に置くことになった。もちろん、上司や所属長には事情を一応説明してある。

嫁については、どこかで書いたかもしれないけれど、働くことは一旦諦めて、完全休養に。とにかく定期的な通院とチェック、そして余計なストレスを持ち込まない環境に近づけて可能な限り気ままに暮らしてもらうことにした。起きる気分でなければいつまでも転がっていればいいし、その気になったら家事などをやってもらったりするような感じで。

こうすることにより、嫁は(かなり年月は経過してしまっているけれど)うつ病や同時に見つかった統合失調の治療や投薬、様子見などに時間を割くことができるようになった。そして、嫁ができないということを僕が引き受けることにより、休養前よりはかなり負担の少ない環境にすることができたと思う。嫁自身もそう言っているので、おそらく間違いはないと思う。

ただ、いいことばかりではない。


経済的な問題がのしかかる

僕は取り立てて有能な人間でもない。サラリーマンしかしたことがない、お金を得るということにかんしては幅の狭い人間である。それに、一旦会社を辞めているのでここから出世して昇給を望むこともままならない。これは、自分の必要に迫られての選択なので、後悔とかそういった感情はない。けれど、当然収入は頭打ちになる。

ところで、子どもがいる家庭では、やはり子どもの成長につれてお金もかかるものだ。程なくして、我が家の経済状況は苦しくなってくる。僕は一時期副業などをしてみたけれど、取っ掛かりを上手いことクリアしても、軌道に乗せるまでには時間的物理的にも色々捨てなくてはならない。そうすると嫁へのケアが充分にできないという本末転倒な結果になることに気づき、副業から足を洗った。

そして、嫁である。嫁は、根本的に自分の専門職が好きなわけで、長いこと仕事をしていないのはそれはそれで苦痛のようだ。そんな嫁に合わせて、単発でできる育児関連の仕事などを、嫁の調子のいいときにリハビリがてら入れるようになったのだが、これは良くも悪くも嫁に「自分は働ける」という自信を与えてしまっているようだ。
戒めてはいるけれど、嫁は「もっと働きたい」と言い出す。そして、経済状況が悪いことから「自分も稼がなくちゃ」という、これまた本末転倒な事態に陥っている。どうしたらよいものか。

根本的な原因として、僕の収入が低いのだろう。基本的に我が家の運営そのものはローコストで進行している。なので、あまり削れるところがないのだ。まあ、こまめに電気を消すとか、もうそういったレベルでしか節約できない組み方をしてしまっている。それでも苦しくなるのだから、僕の収入が世間一般に比べて大きく劣っているのだろうと思う。実際に比べたわけではないからわからないけれど。



稼ぎを優先させれば嫁へのケアが不十分になり、主目的である嫁の療養をメインにすればお金が足りなくなる。ほんのちょっぴりはそんな予感もなくはなかったけれど、実際直面すると結構途方に暮れてしまうものだ。まあ、何とかするけれど。

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