嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

うつ病の嫁に対して割と放任主義な理由

僕はうつ病の嫁を持つ夫として、嫁に対してかなり放任だと認識している。
前にも書いたけど、まずうつ病統合失調症それにパニック障害など嫁の抱えるメンタル疾患について、必要以上に知識を仕入れようとする気はない。なので、むしろ知らないことの方が多い。嫁の反応を見て対応するのがベターだと思っているし、中途半端に知識を身につけることによって、嫁に対して無意識的に色眼鏡と決めつけつまり先入観を持ってしまうことを恐れてもいる。だから、変に「うつ病の配偶者を持つ人間の集まり」的なものに首を突っ込む気もない。それはまるで、実績のない若手投手が3人集まって自主トレをするようなものだと思っている。つまり、僕には役に立たないと思っている。


そんな考え方だからか、時に嫁に対して無関心なんじゃないかと思ってしまうくらい、放っておくときが多々ある。実は嫁に余計なプレッシャーを与えないようにとの配慮というのが一番の理由。もうひとつ挙げるなら、敢えて嫁を特別扱いしないことで、「自分は病気だ。普通ではない」という認識をしにくい状態を作るのに役立てようとも考えている。つまり、無理のない範囲に限られるけども、嫁をきわめて普通に扱っているようにしている。


なので、嫁が調子を上げてきて積極的に何かをするならば、喜んでお任せすることにしている。もちろん、調子に乗りすぎて逆に調子を落としてしまわないように注意はしているけども。嫁も「動けるときに、動けるだけ動く」と最近よく言うようになったので、ならば存分にやってくれと言わんばかりに色々お任せしてしまっている。


ウチの場合は、嫁がうつになってもう10年近くになる。それが当たり前になりつつあるという怖い環境になっている。だからこそ敢えて、うつ病をかんじさせないシーンを少しでも多くしていこうという試みは続けていかなくてはならないと思っている。そのうち嫁が、今の状態に違和感を抱いてくれたらしめたものだ。まあ当の本人が「死ぬまで薬は手放せない」と言っているので、それはまだ当分先の話になりそうだけど・・・ともあれ、少しでも元気な時間を増やしていけたら、と願っている。

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