嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

うつ嫁の薬抜き するか否か 実はちょっと迷っている。

うつ病だけでなく、他に統合失調症その他いくつかのメンタル発祥と思われる疾患に見舞われているのがウチの嫁。当然、薬による対処療法と定期的なカウンセリングの両輪で対応することになる。
嫁が処方される薬は、その時々のよって組み合わせが異なってはいるものの、基本的に抗うつ剤抗不安剤導眠剤のほか、その時不調な部位に対応した薬を併せて処方してもらっている感じだ。だいたい毎度10種類近くの薬を処方されている。


今嫁は、自分でも認めるくらい薬に依存しまくっている。薬物中毒と全く同じだと思われる。というのも、ウッカリ飲み忘れたりしようものなら確実に調子を極端に崩す。ちなみに、何も考えなくても飲めるように1回分ずつ個装してもらっている。以前は大量飲みする危険があったけど、今はその危険もないくらいに落ち着いてはいるので、薬は嫁に持たせている。


これだけの薬を長期間服用しているわけだけども、うつ病治療の当たり前な道筋として、いつかはこの薬たちから卒業しなくてはならない時が来る。それは主治医の先生ももちろん言明していて、僕もその旨説明を受けている。決して薬でごまかして終わりにしない、という意味で。


ところが、ちょっと問題がある。嫁が、薬から卒業する気が全くないのだ。
人間、いつ死ぬかわからない。薬抜きの過程は大変苦しいと聞く。もちろん、1日2日で終わるものではない。一定期間入院して、禁断症状との苦しい戦いの果てに薬から卒業できる。しかし、そんなに苦しい思いをして薬を抜けたとして、その後すぐ死んでしまったりしては意味がない。それなら、薬で嫌な症状を抑え続けて生きて、死んでいった方がマシ。これが嫁の根拠だ。


これがもちろん、正しいかどうかはわからない。だけど、全くの間違いとも思えない。薬抜きの苦しみを味わうのは嫁だ。僕がいくら「明るい未来があるから頑張れ」などということを言っても意味がない。もちろん、当たり前のプロセスに従って、最終的には薬の数々から卒業してもらいたいし、それがベストだと思っている。けれど、嫁の立場になった時に同じことが思えるかというと、自信がない。


そんなわけで、将来的に嫁から薬を抜くのかどうか、個人的にはとても迷っている。どうしたら本当の意味で嫁のためになるのかということもあるし、嫁本人の意向もある。何がベストかは、嫁にしかわからない。上述のベストだという考えは一般論であり、僕の希望にすぎないからだ。そんなことを希望しておきながら、嫁の意思を大事にしたいと思う自分もいるわけで、嫁とは関係ないところで独り迷うことになっている。


答えが出るまでは、まだまだ時間がかかりそうだ。

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