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嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病ほかメンタル疾患の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

僕はうつ嫁を持つ夫だが、うつ病ほかメンタル疾患への知識は乏しい。

うつ病などメンタル疾患に限った話ではないが、普通家族が何らかの病気と闘う破目に陥ってしまった場合、家族として当然その病状からの脱却を目指すこととなる。そして、その闘病の助けにと、当該の病気への知識を深めることとなるだろう。

僕の場合、嫁がパニック障害から入りうつ病を発し、挙句統合失調症の診断まで頂くようになってしまった。嫁は完全に、ある意味脳のスイッチとセンサーがおかしくなっているということなのだろう。上の記述に従うならば、僕は当然うつ病ほかメンタル疾患についての知識を深めるはずだ。

しかし、僕はそうではない。うつ病のメカニズムについても知らなければ、どうやったら治るのかも知らない。何故なら、私は医師ほか専門家ではないからだ。私は敢えて、病気に関する知識を深めるようなことはしていない。その理由をいくつか書いておきたいと思う。


僕は専門家ではない

上述のとおり、僕は医師でもなければ医療関係者でもない。とにかく病気に関して素人である。なので、治療ほか専門的なことは専門家の指示をあおいで生活していくのが一番だと思っている。まあ特にメンタルに関してはカウンセリングが受診の中心になるので、相性というのはあるのかもしれないが。

それでも、知識がないよりあった方がいいと思うかもしれない。それは確かに一理ある。しかし、僕はどうして嫁がメンタルを病んだのかよりも、どうしたら嫁が日々気分よく過ごせるか、そして治っていくかに関心がある。知識があればちょっとは役に立つかもしれないが、中途半端な知識が逆効果になる危険もあるし不要な固定観念が紛れ込むのも心配だ。知識を詰め込むことに時間をかけるよりも、今目の前にいる嫁がどんな反応をしてそれがメンタル疾患(今更ながら、嫁はうつ病の他にもいくつか患っているので総合してこう表現する)にどのようなよい影響を与えるのかを知っていく方が、よっぽど効果的だと思っている。

そんなことから、僕は別に進んで嫁の病気に関する知識を仕入れようという考えは持たない。

知ったところで治るわけでもない

これも上の記述で述べたとおり。僕がメンタル疾患について博識になったところで、それで嫁のメンタル疾患が快復するなら医師は必要ない。そんなヒマがあったら、嫁ができないでいる家事をこなす時間に充てたいというのが正直な思いだ。

嫁のメンタル疾患が治らない間も、時間は確実に過ぎているし目の前の暮らしもある。我が家には2人の子どももいるし彼らの生活に支障をきたすわけにもいかない。下手に知識が身についてしまうことで、嫁に余計な干渉や先回りをするのもよくないと考えている。

私も引きずり込まれる危険性があるらしい

これは実際どうなのか、正直よくわからない。もしかしたら都市伝説の類いかもしれない。しかし、私の周囲だけでも夫婦いずれかがうつ病を患ったケースがいくつか存在する。無事なもう片方の配偶者は口を揃えて「うつ病は移るから気をつけた方がいい」と言っていた。私も実際、嫁と毎日接していてそのネガティヴな言動を目の当たりにするにつて、「これは僕自身もしっかり自分を持っていないといけない」という思いをしている。これは洗脳と似たような要領で刷り込まれるのかもしれない。

それについては、はっきりとした根拠があるわけでもない。しかしここで中途半端にメンタル疾患のメカニズムを知ってしまっていると、「ああ、僕もダメかもしれない」といった余計な諦めを生む結果になっても困る。僕が挫けたら、我が家は終わってしまうのだ。非常に重たくて逃げたいのが正直なところだが、誓ってしまった以上は付き合わなければならない。約束くらいは守らないとならないだろう。引きずり込まれるわけにはいかないのだ。

治るかどうかは本人次第

そして最後にこれ。いくら僕が頑張っても、嫁本人がその気にならないと意味がない。

ところでうつ病は、気分障害と医師に教わった。もちろんどうしてそうなのかは知らないが、字面からわかるように、気分に障害があるのだ。このため、やらなきゃダメなのよ~というときにいきなりガン落ちして動けなくなったりする。まあこれ病気に限らず生きてれば誰でもよくありそうな話なのだが。メンタル疾患をわずらうと、その辺のコントロールが利かなくなるらしい。

僕の個人的な解釈では、うつ病は脳みその防衛機能が何らかのキッカケで過剰に作動しているようなイメージを持っている。脳は自分を守るために強力に働くと聞く。そのセンサーやスイッチなど、防衛機構のどこかがちょっとおかしくなって元に戻れない状態なんだろうな、と思っている。

しかし、嫁は毎日動けないわけではない。元気な時もあるし、冷静に考えられるときもある。まあ薬の効果もあるのだろうが。とにかく前を向ける時間が少しでもあるわけなので、僕は今の嫁にも治る能力があると信じている。僕がアレコレ言う問題ではない。僕は、嫁のフォローをするだけだ。治ること自体に関して、残念ながら協力できることはない。余計な知識を仕入れて口やかましくなっても仕方ない。それは嫁にとってもいいことではない。

今起きていることに注目している

以上ダラダラと、僕がうつ病ほかメンタル疾患について敢えて知識を深めていない理由を書いてみた。

上の方でも触れたが、僕は嫁がどうしてこうなったのかについては興味がない。キッカケくらいのことなら知っているが、だからといってそれを知ったところで嫁が快復するわけでもない。また、嫁に辛い体験をわざわざ追体験させる必要もない。そんなことをしても嫁に何もいいことはない。

それより、どうしたら嫁がよくなっていくのかという方に興味がある。現在これを書いている時点では、嫁は好き放題に日々を送っている。好きな時に起きて、好きなことをして(本人がやりたいとき、やれるときには家事をお願いしている)気ままに過ごしている。共働きで来た我が家にとっては経済的に大ダメージであるが、何よりプレッシャーを与えないのが一番だというので、試しに嫁をニートのような環境に置いてみている。

この環境にしておよそ1年半だが、嫁の行動や調子の移り変わりが以前よりわかるようになってきたと思われる。何をどうすれば嫁に何が起きるのか。その中で有効そうな反応を調べて、嫁の快復に有効活用することはできないか。病気の知識よりもそちらの方がよっぽど気になるのが僕なのだ。

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