嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

ドグマチール、恐るべし。

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先日、結婚記念日ということで嫁と出かけてきた。付き合いだしての初デートで行った思い出の場所たる浅草仲見世を歩いてきたわけだけども、思いもよらぬところでとんだ「食べ歩きツアー」になってしまった。


近頃の嫁は、非常によく食べる。そして、よく太る。当ブログでも何度かネタにしているけれど、嫁は特に病気してから何度も太る・痩せる・ダイエット絡みのことで大騒ぎしている。なお現在、身長153cmの嫁は体重60kgに迫らんとしているらしい。そして、少し前に脂肪を溶かす云々施術で失敗したにもかかわらず、今度は「絶対に脂肪吸引する」と言い張って止まない。ああ、まーた100万単位でお金がゴミになるのを僕は見ているしかないのか・・・我が家はどんどん貧しくなっていくなあ・・・古代ギリシャの女性とか世界の女性像を見たら、今の方が理想的な気がしないでもないけども。ガリよりはデブの方がまだいい。

少し前から、嫁はドグマチール(スルピリド)を増やしている。既出かもしれないけれど、先月一緒に通院した際に増えた。増えた、というより本来の量になった。というのも、朝晩ドグマチールほか薬を飲むように指導されているにもかかわらず、嫁はこのごろ朝の薬をサボっていた。それを主治医の先生に咎められ、朝も飲むことになったからだ。しかしそれにしても、ここ最近で言えばドグマチールを飲む回数が倍になったということ。

ドグマチールというのは、抗不安・抗うつに効果があると同時に、胃の働きを良くする。聞いた話だと、嫁に必要な抗うつや抗不安の作用も強い方らしい。なので、少なくとも今の嫁には必須の薬のひとつとなっている。しかしこのドグマチール、飲む量に比例して本当によくお腹が空くらしい。なので、嫁はこのごろ、本当によく食べる。呑む。まあ、僕はよく食べる・美味しそうに食べる女性は好きなので、それじたいはいいことなんだけど・・・それにしたって、本来の嫁を考えたら尋常じゃあない食べっぷりかなあ。

嫁は例の「仕事」に従事しているため、また宵っ張りな遊び方をするため、出かけたら帰ってくるのは深夜。そこから飲み食いするので、余計太りやすいことになっている。1日自宅にいたら、基本ゴロゴロしているけれど、それでもやっぱりお腹が空くらしい。冷蔵庫を勝手に漁って何やら食べているらしい。僕は自分が不在の間、嫁や子どもらが簡単に何か食べられるようにと、冷凍白飯とお茶漬けの素およびインスタント味噌汁を常にストックしている。これもよくないんだけどね。

こんな塩梅なので、ただでさえ(おそらく更年期とか中年太りとかも入っていると思うけど)年々ふくよかになっていく嫁が、近頃そのペースが上がっている次第。冒頭で、予想外に「食べ歩きツアーになった」的なことを述べたけれども、とにかく食べる食べるよく食べる。他でディナーを予定していたけれど、結局それはやめた。しかし、宿泊先でも呑む・食べる・呑む。夜中まで、本当によく飲み食いしたなあ。大人しかったのは、その間移動中の2時間くらい(ずっと爆睡)だけだった。いや、楽しんだからいいんだけどさ。

恐るべし、ドグマチール。嫁は妊婦みたいな腹に不満らしいけれども、しばらくはこの薬を抜けないと思われる。ちなみに今の嫁は全く運動しないので、何とかして近所の散歩くらいはさせないと。僕のこの件にかんする至上命題は、何としても脂肪吸引なんてことをさせないことだ。嫁のことでは、本当に骨の折れる日々だ・・・

【朗報】うつ嫁 乳がん・肝臓疾患ではなかった。

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少し前に、嫁が健康診断で思いのほか引っかかったことは書いた。


hiroiaozora.hatenablog.jp


既出になるけれど、引っかかったもののうち見逃せないのが以下のものだった。

・肺
・肝臓
・乳房
・子宮(別途子宮頸がんの検査を継続中)

これを受けて、嫁に検診結果を持って病院へ行かせた。幸い、気になる部分全てひとつのクリニックで再検査できることになったので、僕は安心しつつ、その結果をハラハラしながら待つ日々を過ごしていた。

なお当の嫁は、生きる気力が薄いため「どうでもいい」といった感じ。でも、たぶんどこかで「生きたい(まだ死にたくない)」という思いはあるようだ。言動の端々にそれが感じられる。気のせいでないといいけども。

で、今回タイトルにあるように、肝臓と乳房の再検査の結果が出た。実は胃(ポリープあり)と肺(だったと思う)のCTも受ける予定だったんだけど、「前日夜8時以降飲食禁止」をウッカリ破ってしまい、延期になっている。

そして再検査の結果、どちらも特にがんは発生していないということがわかった。別に全く異常ないのかどうかわからないけれど、とにかく現時点で乳房&肝臓にがんはないことだけはハッキリした。これはま、朗報と言っていいだろう。

嫁は乳房について、マンモで引っかかったけれども、エコーも交えて再検査したようだ。これは、(嫁が説明を受けたところによると)エコーの方が満遍なく調べられるらしい。マンモは検診のような大人数を短時間で捌くために使われるため、精度も大雑把なんだと。左のおっぱいが痛いとか言っていたけれど、大丈夫なのかな?

肝臓については、血液検査をおこなったようだ。詳しくは知らないけれど、最近は血液検査でとても多くのことがわかるというじゃあないか。思えば僕も、人間ドックで血液検査ついでに前立腺腫瘍マーカーを受けたことがあったっけ。とにかくその結果、少なくとも数値上では異常なし、とのことだった。


ともあれ、まずはひとつふたつクリアだ。でもあと、子宮・肺・胃(問題ないポリープ程度で別に要精密検査でもなかったけど、クリニックの先生が「調べよう」と言ったらしい)が残っている。というか、子宮頸がんについては嫁がサボっているため、まずは病院に行かせなくっちゃあならない。少なくとも子どもらが家を出て行くまでは生きていてもらわなくっちゃあ困るので、問題があれば嫁が何と言おうと治療しなくてはならない。そのためにも、早いところ全ての再検査を終わらせたいところだ。

まあ、嫁のこともそうだけど自分の心配をした方がいいんだけどねw 感情のもつれから、最近またまた嫁と険悪になってきているもので・・・人間って本当面倒だなあ。

うつ嫁への愛情と嫌悪感に挟まれて

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ここしばらく、うつ嫁については特に何も変わったことは起きていない。風邪も治り、風邪に伴い発症していたアノ部分のヘルペスも治り、(何故か平均して気分は沈んでいるが)体調面では特に問題なく過ごしていると思われる。

一方夫たる僕といえば、表題のようなものに大変悩ましい思いを強いられている。これは日に日に顕著になってきており、このまま僕はどうなってしまうのか、結構真面目に心配になってきている。既出だけれども、自分の愛した嫁が、誰とでもエッチなことができてしまう人間であると思うと、無性に嫁を汚らしく思う。僕は性的に潔癖な方ではないと思うけれど、それにしたって汚い。気持ち悪い。嫁の全てを受け入れてやりたいところだけども、裏切られた思いと相俟ってこの部分だけはむつかしい。少なくとも、今はどうしたって無理だ。まだ特定の誰かと不倫でもされていた方がマシだ。

それだけなら、別れてしまえばいい話。この場合、子どもらが可哀想ではあるけれど、僕も自分の身が惜しい。だから、これ以上おかしくなる前に別れてしまえばいいのだ。けれども、嫁に抱いているのが嫌悪感だけじゃあないから困っているんだ。やっぱり、嫁にはかなりの情が残っている。もう無理かもしれないけれど、もしかしたら以前のような嫁に戻ってくれるかもしれない。最早今の嫁には何も期待していないけれど、ここだけはついつい期待を抱いてしまうんだ。やっぱり、好きというか嫌いになれないというか。これだから人間というのは面倒だ。

今僕が嫁に抱いている感情のうち、ジレンマとなっていることはいくつかある。今回述べたことは、その最たるものかもしれない。この嫌悪感(とその原因)をどうにかしない限り、僕と嫁とは元通りにはならないと思う(たぶん、嫁はそこまで考えていない。僕が全て言うことを聞けばいいと思っている)。それがわかっていながらも、消えない嫌悪感。顔を思い浮かべるだけで気分が悪くなることすらあるこの嫌な感覚。一方で、嫁を見捨てることができないというこのジレンマ。今は酒を呑むなどして何とか誤魔化しているけれど、どこまでそれが通用するかわからない。だけど、せめて子どもらが出て行くまでは頑張らなくっちゃあなあ・・・

僕はたぶん、とても弱い人間だ。だから嫁を守りきれずこんな目に遭っているし、解決策も見出せないでいる。今でもやっぱり、嫁がああなったのは僕にも原因があるのだろうと考えている。それもあって、嫁ばかりを責めるわけにもいかないし、実際嫁はメンタルを病んでいるので、本人に向かって責め立てるわけにもいかない。一応現状を打開する最適解みたいなものはわかっている。既出だけれども、全て僕が呑めばいい。だけどそれが現状できないから困っている。二つの相反する感情の板ばさみになって、ただ途方に暮れる日々をひっそりと過ごしている次第。

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