嫁がうつになりまして。~うつ病ママとその夫の記録

うつ病および統合失調症の嫁と暮らすアラフォー夫視点の日常の記録

最近自分により余裕がなくなってきているのかもしれない

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さて。何とか夏本番が来る前に、衣替えは終わった。
初めてのチャレンジだったので、かなり苦戦した。

なお嫁のものについては、もう全て洗って適当に衣装ケースに押し込んだ。洗えないコート類は、我が家の「開かずの間」たるクローゼットに押し込んでごまかすことにした。


さあ、7月だ。早速だけど、再び僕は嫁と険悪になっている。

嫁が唯一やっていた家のことにかんすること「食材&消耗品の買出し」を拒否するようになった。まあこれは、病気なんだから仕方ないネ…で済む話なのでそこまで僕を苛立たせるものではない。

どうも今年の嫁は、夜をまたいで遊びに行くことが増えた気がする。先日も朝に会ったので何となく咎めたら、「好きにさせろ」という趣旨のような言い草でして。いやいやそれなら、やることやってから好きにして欲しいなあ…と軽くイラッとしてしまった次第。

少し前までなら、これくらい受け流せたのになあ。どうも、最近嫁とやりとりすると苛々することが非常に多い。これじゃ、せっかく熱海まで出かけたのも無駄になってしまうではないか。それ以来、嫁とは口を利いていない。

アラフォー年代になって体力が落ちてきたところからの兼業主夫状態なので、たぶん疲れるんだろうと思う。そこへ来て嫁の尻拭いともなると、僕はいったいどこで休めばいいんだろうか。どこかの風水の大家っぽい人が言っていたけれど、安らぐのはあの世で充分なのかもしれない。なら、今こんなに忙しいのも納得できる。しかし疲れるんだな。


というわけで、嫁は本当に家庭のことを全て放棄した。それどころか、最近太ったのを気にして脂肪吸引だか何だか如何わしいことをしにいくらしい。そういうのに何万も突っ込むなんて、お金をドブに捨てるようなものだ。まだ顔や身体の美容整形の方が納得できる。子どもらにはケチって自分には変なお金のかけ方をする。嫁ってこんな人間だったっけ?

さすがに頭にきたので、嫁には自分のことを自分でやってもらうことにした。洗濯をしていて、嫁の分まで洗うのが馬鹿らしくなってきた。なので、下着くらいは自分で洗ってもらおう。大丈夫だ。「身体を洗えない」とか言っておいて、最近は自分でしっかりできているんだ。何とかなるだろう。思えば、僕のこうした甘やかしがいけなかったのかもしれない。ここへきて反省しきりである。

別に嫁と険悪でもないときでも、最近思うことが多くなってきたことがある。それは「俺はどうして今ここでこうしているんだ?何を間違えたんだ??」という、答えを見つけようもない自問自答である。前にもボヤいたけれど、やっぱり前世かなりアクドイことをしてきたんだろうなあ…とりあえず、ウッカリでも嫁に「役立たず」とか罵ってしまうようなことはないように気をつけたい。とりあえず、暑いし缶チューハイ飲もう。


そういえば以前、嫁は言っていた。「商売ばかりで母をこきつかい、家庭を一切省みなかった父は許せない」と(今は和解している)。その、許せない父と同じようになってやいませんかねえ。

うつ嫁が 本当に何もしなくなったので…衣替え

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画像は、冬物の衣類が詰まった衣装ケースの山。
映っているのは全て、嫁のものが入っているという…

初めての衣替えをやる破目に

ここ1年近く、(たぶんキッカケは昨年夏に嫁が入院したことかな)僕は家のことを全て、ほぼ全てやるようになってしまった。今は遅まきながら、衣替えに追われている。もう7月目前、早くしなくては。

実は衣替えというのは、大変非効率的なので好きではない。余裕があれば、夏物冬物全て一部屋にまとめたいくらいだ。そうすれば、いちいち入れ替えなくてもいいじゃないか。しかし我が家のスペースにそんな余裕はないので、しょうがなく入れ替えている始末…

そして衣替えのため衣類を整理していてビックリした。
何と、衣装ケース7つのうち4つが嫁のもので占められていたからだ。
僕と息子の衣類は入れ替えた。娘のが見当たらないけれど、本人に聞いたら「1年中あまり変わらない格好しているから」自分の部屋にある分で収まっている模様。で、残りは全て嫁の衣類。

嫁の衣類の大半が、最早着ない(若しくは着れない)ものだろうと推察できる。しかし勝手に処分すると発狂する。普段は僕のほうが「これは思い出の品なのだ」と、捨てられないことが多い。が、衣類にかんしては嫁のほうが重症で。これら着ないものを全て捨てたら、我が家のクローゼットが明るくなるんだけどなあ。


今月は何故かイベントが多くて、また仕事も忙しくて僕はヘロヘロになっている。しかし、衣替えは季節イベント。期限というものがあるので、これは早く片付けなくてはならない。もういっそ、嫁のは放置でいいかな。そのうち、そっと捨てておこう。多分気付かないだろう。

そんな僕は、この一週間嫁に会っていない。

余談

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イベント続きの合間に、ちょっと空港まで行って旅客機を眺めてくることができた。
我が家最寄の国際空港である羽田へ、ほんのちょっとの時間だけど行ってきた。

画像は、一度ナマで見てみたいと思っていたボーイング787-9。気乗りしない息子をお菓子で釣って付き合わせたわけだけども、これは行ってよかった。やっぱり空港はさすがに気分が高揚します。海に空に飛行機に美味しいものと、僕の楽しめる要素がたくさんあっていい。息子も案外楽しんでウォッチングしていたし、まあいいんじゃないかな。

羽田で思い出したことがある。
夏休みシーズンは毎年、嫁子どもは親戚のもとへホームステイしに行っているんだけど…今年はどうするんだろう。飛行機のチケットは取ったみたいなことは言っていたけれど。

うつ嫁との初めての二人旅

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嫁がうつになって、初めて二人で旅行してきた。
うつ病関係なく、二人で旅に出たのですら15年ぶりになる。
そうか、その当時はまだ子どもも生まれていなくて嫁のメンタルにも問題なかったのか…そう思うと何だかちょっぴり切なくなるなあ。

ということで、少しばかり旅の模様でもと。

うつ嫁との二人旅

今回出かけてきたのは、静岡県は熱海市。昭和ロマンのたっぷり残る、アノ温泉街。
我が家からはクルマでおよそ3~4時間ほどの距離になる。今回子どもらを置いていくので、不測の事態に備えてそんなに遠出をしないことにしていた。その範囲で嫁が言い出したのが、海も山も両方堪能できる伊豆半島だったということ。

以前ちょっと触れたけれど、この二人旅を提案したのは僕だ。確か、嫁との関係改善について書いたときだった。嫁が乗り気だったら実行に移そうと思っていた程度のノリだったけれども、嫁は旅そのものにはノリノリだったようだ。

しかし旅の予約時点から大変だった。
旅行代理店では待ち時間が長すぎてその場で寝だすし、いざ宿泊先の選定などになるともう投げやり。これはお店の人も困惑してしまうし、僕もため息だ。しょうがないので嫁をその辺に置いておいて、何とか無事手配を済ませたのはいい思い出だ。

往路行程にて

そして出発当日。
どうやら嫁は、朝方近くに帰ってきたらしい。僕が朝起床すると、リビングの床に嫁は転がっていた。この分だと、いつ出発できるかわかったものではない。万一出発できないことも頭にいれつつ、僕は旅するにあたっての用意をしていた。

旅支度そのものは、前日までに終わらせてある。出発の朝には、子どもらへの注意事項の伝達や、洗濯物や食器の片付けなど直前でサッとできるもの。どうせ嫁はしばらく起きてこないだろうから、気長に待つことにした。

結局嫁は起きた。しかし時間はお昼前である。サッサと出発しないと、この日1日が移動だけで終わってしまう。1泊の旅行なので、それは非常に勿体ない。しかし嫁はウダウダとしている。これもまた、気長に待つしかない。

ようやく出発。移動はクルマ。僕は現地まで只管運転する。
しかし、車内において嫁とは殆ど会話をしていない。何故なら、嫁は移動行程の大半を寝て過ごしたからだ。まあこれも慣れたものだし、そもそも僕は仕事でも頻繁にクルマで移動しているので問題ない。

市街地を移動しているときは退屈だった。けれど、神奈川県に入って小田原厚木道路に乗ったあとは、結構爽快だったのでいい退屈しのぎになった。まだ海は見えない場所だけれども、やっぱり高速道路系は爽快だ。道もここからは大して混んでいなかったし。

3時間近く運転してきたので、途中のパーキングエリアで停まった。そこでようやく嫁が起きてきた。どうも調子が悪そうだ。嫌な予感がしないでもないけれど、とりあえず僕はお腹が空いたので独りランチ。二人で来ても、独りランチ。まあ、しょうがない。天気がいいのが救いだ。

無事熱海に到着

クルマを進めて伊豆半島に入る頃、ようやく海が見えてきた。再び寝ていた嫁はその辺りでようやく起きてきた。海を見てご満悦の様子。よかった。

伊豆半島を海沿いに走り、とりあえず熱海のメインストリートに到着。しかし、特にやることがない。
嫁のコンディション次第でどうにでもできるよう、今回の旅は宿泊先以外はまったくのノープラン。最悪宿へ直行も考えていた。けれど、海とビーチを見てちょっとは調子が戻ってきたのか、海沿いをプラプラして過ごすうちに嫁のテンションがマシなくらいにはなってよかった。いや、本当によかった。この時点で旅の半分は成功したようなものだ。

宿は適当に決めた場所だった。これまで特に知らない場所だった。ここで不手際等あって嫁にガン落ちされても困る。いやそうなっても何とかなるようにはするけど。
しかしそのホテルが当たりの部類で、嫁は機嫌良かったと思う。まあ到着するなりいきなり寝ていたけれど。いったいどんだけ眠いんだ。おかげでこちらは、無駄に温泉へ足を運ぶことになった。暇だからね。

ホテルでは結構いいことがあったので、嫁は機嫌よくなったようだ。さんざん嫌がっていた、浴衣で出歩くという行為もノリノリで出かけていき、夜の海岸線を散歩するくらいに。本人曰く「夜の砂浜を歩きたかった」とのこと。昼間は「あーアレ食べたかったのに」「あそこ寄ってみたかったのに」と無茶苦茶な後出しジャンケン風な文句を言ってばかりいたのに。まあ、いいか。

もちろん帰りも爆睡です

翌朝、メチャクチャ眠そうな嫁が。僕の鼾がひどかったのか(最近やけに痰が絡むようになってよく眠れない。当然鼾もスゴイと自覚しているので)と思ったけれど、単に眠れなかったようだ。ガッツリ眠る時間はあったけれど、本人は3時間程度しか眠れなかったとのこと。ああ、これは帰り道も爆睡ですな。

現地を発つ前に、熱海の駅前を散策してきた。嫁は、やけに食べていた。朝ごはんもガッツリ食べたというのに、商店街で食べ歩きをしていた。あれ、ウチの嫁こんなに食欲あったっけ?まあ、楽しいならいいか。

帰り道は予想通り、クルマが動いていくらもせずに嫁は爆睡。僕も眠くなって困ったけれど、何とか途中のパーキングエリアにたどり着き難を逃れた。
結局地元近くで嫁はようやく起きたけれど、長丁場の運転で隣りにいる人間に爆睡されるのは結構ツライ。昔のスキー旅行等を思い出す。



ともあれ、こうして何とか無事に行って帰ってきた。
とりあえず嫁の要望するところのものは、全て実行できたと思う。終始眠い眠い言っていた嫁だけれども、まあ本人が満足しているのでこの旅は成功だろうと思う。実際、宿がアタリだったのはラッキーだったし。

なお帰宅すると、自宅が大変なことになっていた。子どもらは僕の言いつけたことは概ね守ったものの、部屋が散らかし放題。よくもまあ、一晩でここまでできるなあ…と。しょうがないから大雑把に片付けたけれど、まあ、こんなもんか。

久しぶりに嫁と二人で一晩過ごすことになったけれども、まあ満足してもらえて何よりだ。そして、現地でガン落ちするという一番の懸念が当たらず本当に良かった。とにかく、ちょっとしたことで一気に落ちるのでそこが心配だった。何だか僕は逆に疲れたような気がするけれども、まあ無駄なことをしたわけではないので良しとしよう。

以上、嫁との二人旅の模様でした。

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